日本マクドナルドは、提供していたチキンマックナゲットに使用期限切れの鶏肉が混入していたおそれがあると発表しました。
日本マクドナルドだけでなく、米マクドナルドをはじめ世界中の大手外食企業を巻き込んで問題が拡大しているこの事件。
問題を暴いたのは、中国メディアの報道でした。
実際に報道された工場内の映像には、目や耳を疑う、信じがたい状況が映し出されています。
画像1 床に散乱した肉やチキンナゲット
工場の床には原料となる肉やチキンナゲットが散乱しています。
これだけでも不衛生ですが、映像を見ていると従業員はそれを拾い上げ、何と、製造ラインに放り込んで
います!
画像2 保存期限切れ食材
食材には、生産日の5月30日が表記されています。
しかし、保存期間は「6日間」となっています。
つまり、撮影された6月18日の段階では、期限が完全に切れていることになります。
画像3 カビが生え腐っている肉
黒ずんだように見える肉が撮影されています。
現地メディアは、「既に7か月が過ぎた牛肉」と報じています。
工場の従業員は「これは正常な肉ではない。これらの肉は、かびが生えて腐っている」と言い放ちます。
しかしこの肉は、その後再加工され、袋詰めのときに新たな保存期間が記されたシールが貼られることになります。
さて、このようにずさんな管理が発覚したチキンマックナゲットですが、現実的な危険性はあるのでしょうか?
まず、問題の対象となるのは、上海の食品加工会社「上海福喜食品」から輸入した鶏肉で生産したものに限定されます。
これは、関東の全店舗を含む1都10県、およそ1340店舗が該当するということです。
これは、国内で販売しているチキンナゲットの2割に当たりますが、裏を返せば、国内8割の店舗は関係しないと言えるでしょう。
次に、不幸にも該当する地域の方は既に食べてしまった可能性があります。
しかし、現在の報道ベースでは、健康被害などは報告されておらず、加熱処理される食品であることからも、差し迫った危険性はないと言えるでしょう。
ただし、少しでも異変があれば、医師に相談するべきです。
今後については、日本マクドナルドは、当然、「上海福喜食品」との取引を停止しており、今後、問題の鶏肉が店舗で販売されることはありません。
今後についての危険性は薄いと言えます。
食材については、マクドナルドなど大手外食企業は、厳しい管理を行っていますが、今回の件では、報告書類の偽造などもあっていたようです。
どんなに厳しく管理しても、限界があります。
時間はかかりますが、食に携わる人間一人ひとりの意識改革こそが唯一の解決方法なのかもしれません。
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