ファミリーマートは24日、期限切れ鶏肉を使ったナゲットを販売した問題で、購入者に対し返金に応じることを明らかにしました。
対象は、中国の「上海福喜食品」から輸入した鶏肉を使用した「ガーリックナゲット」と「ポップコーンチキン」の2種類です。
レシートで購入した記録が確認できれば、伊藤忠商事を通じて返金に応じるとしています。
マクドナルドの対応は?
日本マクドナルドは、同じ食品会社から「チキンマックナゲット」の約2割を仕入れていましたが、現時点では返金に応じない方針です。
2社の対応がまったく異なるように見えますが、マクドナルドは返金に応じる必要はないのでしょうか?
西友偽装牛肉事件
同じような事件としては、2002年に西友偽装牛肉の問題がありました。
当時、大手スーパーの西友で、アメリカ産やカナダ産の牛肉を「国産」と偽って販売していたことが発覚し、西友側はお詫びとして販売した牛肉について返金をすることを決定しました。
しかし、北海道の店舗では偽装期間が1年間と長かったため、顧客側がレシートなどの確認書類を提示するのは困難と判断し、異例のレシートなしによる返金を行いました。
当初は、牛肉を購入した主婦が返金を求めてきましたが、そのうち、噂を聞きつけた若者や暴力団関係者が店に殺到し大混乱を招きました。
サイゼリア・メラミン検出事件
ファミレス大手のサイゼリアでは、中国のメーカーに生産委託していた冷凍ピザ生地の一部から微量のメラミンが検出されるという事件がありました。
同社は「対象のピザを食べた可能性のある客すべてに代金を返還する」と発表し、レシートを持参しない場合も返金に応じる対応をおこないました。
このため、一部では偽り金を騙し取るという事件も発生し、「レシートはないけど、僕の胃袋は覚えています」という名言も生みだしました。
このように、過去の例では、混乱はあるものの、「お客さまにご迷惑をかけた」責任をとって返金に応じて
きた経緯があります。
販売者が顧客に対して責任をとり(返金し)、生産者が販売者に対して責任をとるのが妥当な解決方法ではないでしょうか?
コメント