兵庫県の野々村竜太郎前県議(48)の政務活動費を
巡る問題で、兵庫県警は詐欺と虚偽公文書作成・
同行使の疑いで、野々村氏の事情聴取を始めました。
◆何があったのか?
野々村氏の収支報告書によると、野々村氏は2011~
13年度に日帰り出張を計345回繰り返したとして、
交通費約780万円を支出しています。
また、切手の購入に約250万円を支出していますが、
領収書には品名の記載がないなど不自然な点が次々と
明らかになりました。
さらに、これらを釈明するための記者会見で号泣する
など異様な行動を連発し、その衝撃的な映像は世界中
を駆け巡りました。
(号泣会見)
◆野々村竜太郎前県議の罪と罰
野々村氏に対する具体的な容疑は、2013年9月2日、
大雨で特急が運休していたのに城崎温泉に出張したと
して交通費1万5340円を詐取したというものです。
また、2012年度に、切手代名目で別の商品を購入し、
約30万円を詐取したことも含まれています。
県議会議員という「公務員」が、嘘の内容を収支報告書と
いう「公文書」に記載し、それを行使して政務活動費を
受け取っているので、虚偽公文書作成・同行使罪が
成立します。
虚偽公文書作成・同行使罪は刑法156条により、
有印の場合1年以上10年以下の懲役、無印の場合
3年以下の懲役または20万円以下の罰金となります。
政治資金規正法違反かと思いましたが、報道では
刑法違反の容疑のようですね。
詐欺罪の容疑もあるようです。
詐欺罪は刑法246条により、10年以下の懲役です。
虚偽公文書作成と詐欺が両方成立すると判定されれば
刑は併合され、重い方の刑期の1.5倍が課されます。
(特急きのさき)
◆まとめ
野々村氏は、県議会で聞き取り調査をされた際は、
「出張したことは間違いない」
「切手はシートでまとめ買いしている」
と無実を主張しました。
しかし、県警の捜査では説明の矛盾点をつかれ、
容疑を一部認める説明をしているということです。
罪を認めて、県民・国民に謝罪すべきだと思います。
できれば、もう一度、記者会見を見てみたい気も
しますが・・・
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