小学校5年生の男子児童(10)を平手打ちし、額を机に強打させたとして、男児の担任だった男性教諭が書類送検されました。
◆何があったのか?
事件は、6月23日午後3時40分ごろ、大阪府堺市の市立榎(えのき)小学校で起こりました。
男性教諭(41)は「床に落ちたプリントを乱雑に取り上げた」ことに腹を立て、男児の後頭部を平手打ちしました。
その後、頭を下げて謝った男児を殴打して額を机に打ち付けさせ、けがをさせた疑いがもたれています。
男児はその後授業を休みがちになり、2学期からは体調不良を訴え入院しています。
教諭は7月に担任を外れ、今月から教育指導の研修を受けているということです。
(堺市立榎小学校)
◆男性教諭の罪と罰
大阪府警堺署は、男性教諭を傷害罪で書類送検しています。
人の身体を傷害した者は、刑法204条により15年以下の懲役または50万円以下の罰金とされます。
書類送検とは、被疑者を逮捕・拘束しない状態で、検察官へ引き渡すことです。一般に罪が軽く、逃亡の恐れがない場合にこのような措置がとられます。
また、刑事処分とは別に、教職員懲戒処分基準などに基づき教育委員会による懲戒処分(免職、停職、減給、戒告)が行われると思われます。
◆まとめ
以前は、教師の平手打ちなど、毎日のように学校現場で見られた光景であり、傷害罪で送検されるとは驚きです。
男児は2学期から入院しているということなので、結果の重大性をかんがみて、家族からの告訴があったのでしょう。
報道によると、頭を下げて誤ってきた男児を更に殴打したとされており、事実であるならば行き過ぎた感もあります。
しかし、懸念するのは、このような事件により教師が萎縮してしまい、本来必要な指導を子供に対して堂々と出来なくなってしまうことです。
子どもたちに勉強や道徳を教えるという仕事は、きわめて大切な仕事であり、教師というのは医者や弁護士と並んで重要視されるべき職業だと思います。
現状はどうでしょうか?
小学校を保育所と間違っている親や子供が増えている現状こそ、議論して変えていくべき事項であると思います。
コメント