札幌市の北星学園大学に2014年の5月29日と7月28日、
の2回、脅迫文が届いていたことが分かりました。
◆何があったのか?
脅迫状には、元朝日新聞記者の非常勤講師を辞めさせ
なければ「天誅(てんちゅう)として学生を痛めつける。
クギを混ぜたガスボンベを爆発させる」などと印字されて
いました。
また、いずれにも虫ピン数本が封筒に同封されていたと
いうことです。
元記者とは従軍慰安婦報道に携わっていた元朝日新聞の
植村隆記者であり、北海道警札幌厚別警察署は、詳しい
経緯を調べています。
(厚別警察署)
◆北星学園大学とは?
北星学園大学とは、1887年創立と古い歴史をもち、
建学の精神や教育の志にプロテスタント系のキリスト教を
すえる総合大学です。
系列校には、高校・短大など5つの学校を擁し、中でも北星
学園余市高等学校は「ヤンキー母校へ帰る」の舞台となった
ことで知られています。
(北星学園大学)
◆脅迫上を送付した罪と罰
脅迫状が送付されたことにより、大学の通常業務が妨害
されています。威力業務妨害罪が成立し、刑法第234条に
より3年以下の懲役または50万円以下の罰金となります。
また、脅迫した対象者が特定されるようならば、脅迫罪が
成立する余地があります。脅迫罪は刑法222条により
2年以下の懲役または30万円以下の罰金となります。
威力業務妨害罪と脅迫罪が両方成立すると判断された
ならば併合罪となり、刑が長い方の3年×1.5=4.5年
が最高刑となります。
◆まとめ
30日現在、学生が危害を加えられたとの情報はありません。
一方で「元朝日新聞記者の非常勤講師を辞めさせろ」など
という電話やファクス、封書は複数届いているといいます。
主義主張や考え方の違いはあると思いますが、だからと
言って「学生に危害を加える」というのは正当性があり
ません。このようなことは止めるべきです。
言いたいことがあるのならば、合法的かつ人に迷惑をかけ
ない手段を選ばなければ、それは言論の自由とは言わず、
単なる暴力と同じなのです。
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