長崎県佐世保市の高1女子高生事件で、逮捕された少女
(16)の父親が5日午後4時ごろ、同市内の自宅で自ら
命を絶っているのが見つかりました。
◆何があったのか?
長崎県警佐世保警察署などによると、発見した関係者から
119番があり、その後、署員が駆け付けた時には既に亡く
なっており、争ったような形跡はなかったということです。
少女は7月27日、1人で暮らしていた同市内のマンション
で、同級生の女子生徒(当時15歳)に危害を加えたとして
逮捕されました。
父親は事件後、弁護士を通じて書面で「どんな理由、原因
でも娘の行為は許されるものではない。おわびの言葉さえ
見つからない」と述べていました。
(佐世保高1女子事件現場)
◆秋葉原通り魔事件の例
2008年に発生した『秋葉原通り魔事件』は7人もの
犠牲者を出し、日本中を震撼させました。
そして、この事件の犯人(当時25歳)には弟がいました。
弟は兄が犯した事件によって職を失い、家を転々とします
が、マスコミは彼のことを追い回しました。
職を変えても、新しい職場にマスコミが来るため、職も
転々とせざるを得ず、絶望がとりまく中、一筋の光明が
彼を照らしました。
人生、最初で最後の彼女が出来たのです。事件のことを
正直に打ち明けても『あなたはあなただから関係ない』
と彼女は言ってくれました。
しかし、結婚となると周囲が猛反対し、彼女にも
『一家揃って異常なんだよ、あなたの家族は』と言われて
しまいます。
結局、二人の関係は破局し、弟は人生に望みを失って
いきます。そして2014年に入って弟は自ら命を絶って
しまいました。
(秋葉原通り魔事件現場)
◆まとめ
最近になって、犯罪被害者やその家族の保護制度が
見直され、被害感情や事件に関する意見を法廷で述べる
ことや、裁判傍聴に関する配慮などが行われるように
なりました。
しかし、加害者の家族に対する保護制度は特になく、
加害者の家族は、世間の批判を真正面から受け止めなく
てはなりません。
いくら加害者の家族とはいえ、秋葉原事件や佐世保事件
の家族のような結末が良いわけはありません。
感情に流され、ついつい加害者家族への風当たりは強く
なりますが、メディアや国民が冷静な気持ちを持つこと
が必要なのではないでしょうか?
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