2014年10月8日、滋賀県長浜市の住宅で、またも虐待事件
が発生しました。
◆小2長男を鎖でつなぐ
小学2年の長男(8)を鎖で柱につないで拘束したとして、
滋賀県警長浜署は9日、無職の父親(32)と母親(27)を
逮捕しました。
逮捕容疑は8日午前8時~午後4時ごろ、自宅で長男の腹に
鎖を巻き付けた上で、柱につないで南京錠を掛け、自宅から
出られない状態にした疑いです。
訪ねてきた長男の友だちが窓越しに見つけ、近所の人を
通じて警察に通報し、駆けつけた警察官が、鍵がかかって
いなかった裏口から入って長男を保護しました。
両親はその状態で近所に出かけていました。
(滋賀県警長浜署)
◆トイレは「おまる」で
警察の調べに対し両親はいずれも容疑を認め、「トイレは
鎖につないだまま、おまるでさせていた」などと供述して
いるということです。
また、小学校の教師が今年7月、長男の体にあざのような
ものがあるのを見つけ、さらに1週間ほど学校を休んだこと
もあったため、虐待の疑いがあるとして警察に相談し、
児童相談所もそうした情報を把握していました。
◆無職虐待夫婦の罪と罰
両親は長男を鎖でつなぎ、不当に行動の自由を奪っています。
このような行為は逮捕監禁罪にあたり、刑法第220条により
3月以上7年以下の懲役となります。
また、長男にはあざが発見されており、両親が日常的に虐待
していた疑いがもたれています。
暴行の結果、ケガを負わせたのであれば傷害罪が成立し、
刑法204条により15年以下の懲役または50万円以下の
罰金となります。
両方の罪が成立するようであれば刑は併合され、懲役刑で
あれば長い方の15年×1.5倍=22.5年以内の刑となります。
◆まとめ
先日は犬用のハーネスで子供をつないでいた事件が報じられ
ましたが、今回はクサリに南京錠だそうです。
本当に、何を考えているのでしょうか?
被害児童の心の痛みを考え、同様の事件を抑止する意味でも
厳罰やむなしと考えます。
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