富山 高岡・灯油混入中3生徒の罪と罰 【画像ニュース】 同級生の水筒に石油を混入

2014年10月10日、富山県の中学校で水筒に灯油が
混入される事件がおこりました。
◆同級生の水筒に石油を混入
富山県高岡市の市立中学校で、3年生2クラスの男女
2人ずつ計生徒4人の水筒に灯油が混入されていたことが
分かりました。
4人のうち男子生徒2人が混入したものを口にしましたが、
病院で検査を受けた結果、健康被害は確認されませんでした。
混入したのは別のクラスの3年生男子生徒と見られ、本人
も入れたことを認めています。
この生徒は、不登校の傾向がある生徒が勉強する「相談室」
に通っており、文化祭のリハーサルで全校生徒が体育館に
集まっていた際、自宅から持ち込んだ灯油を入れました。
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(高岡市立芳野中学校)
◆灯油混入中3生徒の罪と罰
報道によると加害少年は、意図的に灯油を混入しましたが、
結果、被害生徒は気分が悪くなったりはしていません。
暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、
暴行罪となり、刑法第208条により2年以下の懲役もしくは
30万円以下の罰金または拘留もしくは科料に処せられます。
拘留とは30日未満の拘置刑、科料は1万円未満の財産刑です。
もし、気分が悪くなる生徒が出た場合には傷害罪の可能性
もあるでしょう。傷害罪は刑法第204条により15年以下の
懲役または50万円以下の罰金となります。
いずれにしても、中学3年生ならば少年法が適用され、
加害少年の素行にもよりますが、原則、家庭裁判所による
保護処分となるでしょう。
◆まとめ
高岡市教育委員会は「相手を意図的に選んだとは考えて
いない」と事件を説明しています。
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(高岡市 氷見教育長)
しかし、そうであれば、不特定の人間を狙った犯行となり、
事件としての不透明さは増すこととなります。
加害少年の心を覆った闇とは何だったのか?
ていねいな事実の解明と再発防止策が求められます。

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