兵庫県で、内縁の妻の子供の顔をたたくなどして軽傷を負わせた男が逮捕されました。
◆中学1年生の連れ子に暴力
2014年10月30日、兵庫県警西宮署は兵庫県西宮市の会社員の男(33)を傷害の容疑で逮捕しました。
男は、2014年10月14日午後7から9時の間に、自宅で同居する中学1年の男子生徒(12)の顔をたたいたり、腹部を蹴るなどの暴行を加えた疑いがあります。
男子生徒はアゴや胸に軽傷を負っており、「日常的に暴力をふるわれていた」と証言しています。
男は、「約束ごとが守れなかったので暴力をふるった」と容疑を認めているということです。
(西宮警察署)
◆33歳会社員の男の罪と罰
男は、男子生徒の顔をたたき、腹部を蹴り、結果としてアゴや胸に軽傷を負わせています。
人の身体を傷害した者は「傷害罪」となり、刑法第204条により15年以下の懲役又は50万円以下の罰金が科されます。
さらに、男子生徒への虐待は日常的に行われていた疑いがあります。仮に他の傷害行為が見つかった場合、傷害罪が複数成立し、刑期は15年☓1.5倍=22.5年以内となり、罰金は各々が合計されます。
◆西東京事件との比較
おりしも前日の29日には、西東京で中学2年生の長男を死に追いやった父親(41)が、自殺教唆の疑いで再逮捕されています。
この事件の父親も我が息子を日常的に暴行や脅しなどの虐待を繰り返していました。
過ちは、また繰り返されてしまいましたが、両事件に異なる点があるとすれば、被害者の少年に最悪の結果が生じていないことです。
今回の男の悪行がどのように発覚したのか、現時点では不明ですが、学校や病院でケガに気づき、声を上げてくれた人がいたのかもしれません。
その人がいなければ、今回の被害少年の地獄は、今この瞬間も続いていたのかもしれないのです。
虐待をなくすには、学校や病院だけでなく、警察、児童相談所、私たち地域社会の一人ひとりが意識をもつことが重要だということに、改めて気づかされます。
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