奈良市の住宅で、6歳の息子に暴行を加え、脳に障害が残る重傷を負わせた疑いで、母親が逮捕されました。
◆6歳の息子に暴行を加え脳に障害
傷害の疑いで逮捕されたのは43歳の母親です。
母親は、2014年5月、奈良市の自宅で小学1年の三男(6)に暴行を加え、急性硬膜下血腫の重傷を負わせた疑いが持たれています。
母親の通報で、三男は病院に搬送されたが、救急隊員が虐待を疑い、警察に通報して事件が発覚しました。
母親は「頭にたんこぶをつくって帰ってきた」などと説明していましたが、警察は、医師の診断などから、母親と一緒にいた時に暴行を受けたと判断しました。
三男は、脳に障害が残っており、母親は容疑を否認しています。
(事件現場・画像1)
◆43歳母親の罪と罰
母親は三男に暴行を加え、急性硬膜下血腫の重傷を負わせた疑いが持たれています。
人の身体を傷害した者は、刑法第204条により15年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。
親子間の犯罪では、窃盗・詐欺・恐喝のように刑法第244条により刑が免除されるケースもありますが、傷害罪にはそのような規定はありません。
(事件現場・画像1)
◆まとめ
児童虐待防止法第6条は、以下のように定めます。
『児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに、これを(中略)市町村、都道府県の設置する福祉事務所もしくは児童相談所に通告しなければならない』
今回は救急隊員が躊躇なく通報したため事件が発覚しています。
児童虐待は、水面下に隠れがちであるため、このように関連する職種や周りの大人の注視が必要です。
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