2014年11月10日、元交際相手の女性の乗用車にGPS機器を取り付け、動きを監視するなどのストーカー行為をしたとして、川崎市の男が逮捕されました。
◆元交際相手の女性の乗用車にGPS
逮捕されたのは川崎市在住で運送会社社員の男(58)です。
男は今年7月以降、元交際相手の40代の女性に対し、勤務先近くで待ち伏せ行為などを繰り返し、警視庁から2度警告を受けていました。
その後、捜査員が女性の乗用車を確認したところGPS機器が2度にわたり発見されました。
取り調べに対し男は、「彼女に対する未練から行動を知りたいと思った」と容疑を認めているということです。
◆58歳運送会社員の罪と罰
男は、待ち伏せ行為を繰り返し、さらにはGPS機器を使って40代女性を監視しようとしました。
このような行為はストーカー規制法第2条に違反し、同法第13条により6月以下の懲役又は50万円以下の罰金とされます。
なおこの罪は、同法第13条第2項により親告罪とされ、被害者からの告訴がなければ裁判を行うことができません。
◆同様の事件の判例
同様の事件の判例としては、2014年8月13日にさいたま地裁で出されたものがあります。
この事件は、さいたま市立中学校の58歳の教諭が、好意を抱いていた20代の女性教諭に対し連続して電話をかけたとして、ストーカー規制法違反の罪に問われていたものです。
懲役5か月の求刑に対し、判決は懲役5か月、執行猶予3年となりました。
執行猶予が付いた理由については、「公判廷で反省の言葉を述べ、今後は被害者と関わらない旨誓っている。本件を機に職を辞したことなどの事情もある」と述べました。
◆まとめ
警察に注意されてもつきまとい行動をやめず、車にGPSまで仕掛けてしまった容疑者の男。
その執念深さには脱帽しますが、やはり女性に迷惑をかけるのはよろしくないのです。
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