またも対馬の仏像を盗んだ韓国人の罪と罰/韓国はなぜ返還しないのか?

2014年11月24日、長崎県警対馬南署は、対馬市美津島町の寺から仏像を盗んだ韓国人の男4人を逮捕しました。
◆またも対馬の寺から仏像が盗まれる
窃盗の疑いで逮捕されたのは、47~70歳の韓国人の男4人で、職業は住職や会社員、警備員、農業と説明しています。
4人は24日午前10時~午後1時50分、寺の倉庫に侵入して市指定文化財の仏像1体(高さ10・6センチ)仏像を盗み出した疑いが持たれています。
寺から通報を受けた署員が同日午後、韓国・釜山行きの船が出る港の船乗り場で、不審な韓国人に職務質問し、持っていた紙袋の中から盗まれた仏像を発見しました。
4人のうち2人は容疑を認め、残り2人は否定しているということです。
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(2年前に盗まれた銅造如来立像)
◆韓国人の罪と罰
韓国人の男らは寺が所有する仏像を盗み出し、韓国へ持ち帰ろうとしています。
このような行為は窃盗罪を構成し、刑法第235条により10年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。
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(2年前に盗まれた金銅観世音菩薩坐像)
◆同じ種類の事件
対馬市では2012年にも、国指定重要文化財の仏像などが寺社から盗まれる事件が発生しました。
盗まれたのは、対馬市の海神神社に保管中だった日本の重要文化財で時価1億円と言われる仏像「銅造如来立像」と観音寺の「金銅観世音菩薩坐像」の2体です。
その後、韓国の警察が韓国人窃盗団の男ら数人を逮捕し、有罪が確定しましたが、盗まれた仏像は現在も、日本へ返還されていません。
韓国はなぜ、仏像を返還しないのでしょうか?
◆韓国はなぜ仏像を返還しないのか?
その理由は、韓国中部にある浮石寺という寺が、仏像は14世紀に同寺で作られたと主張しているためです。
浮石寺は保管している韓国政府による移転禁止を求める仮処分申請を韓国大田地方裁判所に行い、同地裁は日本への返還を当分差し止める内容の仮処分決定を出しました。
日本政府は、文化財不法輸出入禁止条約に基づき仏像の返還を求めており、韓国政府や裁判所は条約履行と仮処分決定の順守義務のどちらを優先するか検討しています。
◆まとめ
今回の事件では、国外へ流出する水際で阻止できたため、韓国との国際問題とはなりません。
現地警察の迅速な対応が、不要な国際摩擦を未然に防ぐことができ、犯人確保と合わせて二重の意味でお手柄となりました。
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