22歳無職男の罪と刑罰 【東京・多摩】 建築中の住宅 連続放火事件

2014年9月、東京・多摩市で発生した、建築中の住宅ばかりを狙った連続放火事件で、警視庁は、日野市に住む22歳の男を逮捕しました。
◆建築中の住宅 連続放火事件
非現住建造物等放火罪の疑いで逮捕されたのは、日野市在住で22歳の無職の男です。
男は、2014年9月12日の未明、多摩市にある建築中のアパートの1階部分に放火し、床などを焼いた疑いがもたれています。
この事件のおよそ1時間前に、現場近くのガソリンスタンドでプラスチック製の容器にガソリンを入れる男の姿が、防犯カメラに映っていました。
男は調べに対し「ムシャクシャしていた。ガソリンをまいて火をつけたことに間違いありません」と容疑を認めています。
多摩市内では同じ9月に、半径およそ2キロの範囲で、建築中の住宅が焼ける火事が6件相次ぐ連続放火事件があっており、男は、一部関与をほのめかす供述をしているということです。
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(火災現場)
◆22歳無職男の罪と刑罰
男は、建築中のアパートの1階部分に放火し、床などを焼いた疑いがもたれています。
このような行為は、非現住建造物等放火罪を構成し、刑法第109条第1項により2年以上の有期懲役(20年以内)が科されます。
余罪についても非現住建造物等放火罪が成立するならば、これらの罪は一般的に併合されるため、20年×1.5=30年以内の懲役となります。
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(放火された建築中アパート)
◆同じ種類の事件
同じ種類の事件としては、2005年に大津市などで起きたNHK記者による連続放火事件が上げられます。
NHK記者は大津市の住宅街で計11件の連続放火を起こしており現住建造物等放火罪などで大津地裁に起訴され、NHKも懲戒免職となりました。
判決公判で裁判長は「(犯行当時)重度のそう状態で心神耗弱状態だったが、自己の悩みを解消しようとした動機は身勝手で酌量の余地はない」と指摘しました。
判決は、懲役12年の求刑に対し、懲役7年が言い渡されました。
◆まとめ
報道を見る限り、男はすべて人が住んでいない建築中の建物を選んで放火しています。
人を傷つけるつもりはなかったということでしょうか?それとも、発見されにくいという小賢しい理由からでしょうか?

コメント

  1. 名無し権兵衛さん より:

    いやー恐ろしい。何年前か名古屋西照寺小学生放火事件思い出す。

  2. トンボTV より:

    10歳の男児が犯人だったという事件ですね!

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