高知県土佐市の量販店で化粧品など38点を盗んだ疑いで、小学校の教諭の女が逮捕されました。
◆化粧品など万引き38点
窃盗の疑いで逮捕されたのは、高知市在住で55歳の公立小学校女性教諭です。
女性教諭は2014年12月7日午後4時ごろ、土佐市の量販店で化粧品や靴下など38点(計6万2101円相当)を盗んだ疑いが持たれています。
支払いをしていない下着や化粧品などを店内の試着室で支払いを終えた雑貨などと同じ袋に入れて、店の外を出ようとしたところを警備員に呼び止められ、犯行が発覚しました。
女性教諭は「間違いない」と容疑を認める供述をしています。
(事件があった量販店)
◆小学校女性教諭の罪と刑罰
女性教諭は量販店で化粧品や靴下など38点(計6万2101円相当)を盗んだ疑いが持たれています。
いわゆる万引きは窃盗罪を構成し、刑法第235条により、10年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。
窃盗事件では、盗んだお金や物がわずかで、初犯(前科・前歴がない)の場合、被害者に盗んだ物を弁償し示談が成立すれば、不起訴処分となるケースが多いです。
(松原和廣 教育長)
◆同じ種類の事件例
2008年、大阪で当時57歳の府立高校の女性教師が、スーパーで計766円の食料品を万引し、窃盗容疑で現行犯逮捕された事件がありました。
この事件でも女教師は不起訴となりましたが、大阪府教育委員会は懲戒処分基準に従って免職処分としました。
しかし、懲戒免職処分を受けた元教諭の女性が、処分は重すぎるとして府に取り消しを求め大阪地裁に提訴し、「万引した金額に比べ、教員免許取り消しなど女性が受けた被害が大きい」として勝訴しました。
この結果、府が処分を取り消し、退職金相当額の約1800万円を支払うことで、大阪高裁で和解することとなりました。
スポンサードリンク
◆まとめ
今回の事件で、高知市の松原和廣教育長は「心からお詫び申し上げます。信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。
信頼回復のためにも、不祥事をはたらいた教師には厳しい処分を下すとともに、大阪のようなことにはならないことを願います。
退職金の財源は税金であり、「万引した金額に比べ、教員免許取り消しなど女性が受けた被害が大きい」というのは、国民には理解されない理屈です。
コメント