2014年12月20日、線路上で眠って電車を緊急停止させ、介抱しようとした運転士を殴った男が逮捕されました。
◆線路で眠り電車止め
暴行容疑で逮捕されたのは、三重県四日市市在住で63歳の、自称トラック運転手です。
林容疑者は19日午後8時50分ごろ、三重県鈴鹿市長太新町1丁目の近鉄名古屋線の踏切で眠り、松阪発名古屋行き急行電車が緊急停止しました。
男性運転士(48)が介抱しようと線路に降り声をかけた際、容疑者が殴りかかってきたということです。
容疑者は「(運転士の)帽子を取ろうとした。顔は殴っていない」と容疑を否認しています。この影響で電車が最大で約10分遅れました。
(近鉄名古屋線・イメージ)
◆63歳トラック運転手の罪と刑罰
容疑者は、男性運転士(48)が介抱しようと線路に降り声をかけた際、殴りかかったという疑いが持たれています。
この行為は暴行罪を構成し、刑法第208条により、2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または拘留(こうりゅう)もしくは科料(かりょう)が科されます。
拘留とは、30日未満で刑事施設に収容される自由刑であり、科料とは1万円未満が科される財産刑の一種です。
刑法第125条に列車往来危険罪というものがありますが、今回の事件は列車に具体的な危険を生じさせたとまでは言えないということでしょうか。
しかし、刑法第244条の威力業務妨害罪が成立する余地はあると思います。威力業務妨害は3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。
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◆まとめ
昨日は、50代の男が電車内でタバコを吸い、電車を下されると線路に降りて他の電車を止め、注意した運転手の胸ぐらをつかんで暴行し、逮捕されています。
「論語」によると、50代は天命を知る年齢であり、60代は他人の意見に反発を感じず素直に耳を傾けられるようになる年代です。
古代から伝わる名言が、何とも皮肉な言葉となってしまいました。
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