【高知・香南女児虐待事件】容疑者母親らの量刑を過去の事件から推し量る!

◆高知・香南女児虐待事件

高知県香南市で、またしても児童虐待事件が発生しました。
容疑者として逮捕されたのは。27歳の母親と、内縁の夫の妹のY容疑者(23)です。
容疑者らは2014年12月25日午後2時ごろ、自宅で3歳の長女の両手を粘着テープで縛り上げ、畳の上に敷いた布団に投げつけ、布団で体をす巻きにするなどした疑いが持たれています。
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◆容疑者らの罪

容疑者らは、とりあえず暴行罪で逮捕されています。
しかし、高知県警は女児の司法解剖で死亡と暴行との因果関係を調べることにしており、因果関係が出れば傷害致死罪となる可能性があります。
傷害致死罪は、刑法第205条により、3年以上の有期懲役(20年以内)となります。

◆過去の類似事件

児童虐待による傷害致死事件として思い出されるのは、2012年に埼玉県で発生した「朝霞市児童虐待事件」です。
この事件は、23歳の母親と同い年の交際相手の男が、5歳の長男を執拗に虐待し、腔内粘膜の損傷による敗血症で生命を奪った事件でした。
虐待の内容は、顔を金属棒で殴る、熱湯をかける、靴下で口をふさぐ、ペッパーソースを強制的に飲ませる、500回以上のスクワットをさせる、火のついた線香を押しつける、眠らせないように立たせたままにする、などと、とても人間の所業とは思えない内容でした。

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これほどの仕打ちを受けてもなお、男児の最期の言葉は「ママと一緒に寝たい」であったということもあり、この事件は世間を怒りと悲しみに包み込みました。
さいたま地裁は、「被害者の苦痛や絶望感は想像を絶する」として、求刑の懲役10年を上回る懲役11年を言い渡しました。
同い年の交際相手の男に対しても、「子供にとってあまりにもむごい仕打ち。被告は一連の暴行の大部分を行っており、責任は重い」と指摘し、懲役11年を決定しています。
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◆まとめ

今回の高知・香南の事件と、2012年の朝霞市の事件には多くの共通点があります。
加害者の年齢、被害児童の年齢、加害者が複数であること、傷害致死(見込み)であること、そして、児童相談所の保護歴があることも共通しています。
今回の事件の量刑は、虐待の程度によると思われますが、虐待事件は通常、継続して執拗に行われることが多く、同程度の罪と量刑になる可能性があります。
もう、この手の事件はたくさんです。
2度と同じような事件が発生しないことを願います。

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