山形市中心部で56歳の東北文教大准教授がひき逃げされた事件で、加害者の車に同乗者がいたことが分かりました。
◆山形・ひき逃げ事件
この事件は2014年12月20日の未明、山形市十日町1丁目の市道で高校教諭の車が准教授をはね、同市美畑町の市道まで准教授を約1・5キロ引きずったものです。
山形警察署は、車を運転していた山形県立楯岡高の60歳の教諭を、自動車運転処罰法違反(過失致死)などの疑いで逮捕し、事件に至った経緯などを捜査していました。
教諭は事故があった夜、知人らと会っていたことが分かっていますが、事件に関連して「知人を送るため現場を通った」とする趣旨の供述をしていることが新たに分かりました。
事実であれば、同乗していた知人は事件を知る重要な参考人となりますが、なぜ今まで名乗り出なかったのでしょうか?
◆知人が名乗り出なかった理由とは?
まず考えられるのは、知人にも罪がおよぶことを避けようとした可能性です。
ひき逃げ時に車に同乗していたのならば、知人は自動車運転処罰法の過失運転致死罪の共犯ということになります。
ひき逃げ時には同乗していなくても、仮に教諭が酒酔い運転をしていたのならば、道路交通法により同乗者にも3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります。
教諭は事故当日、JR山形駅近くの店で同じ学校の同僚6人と会食し、午後9時半ごろに解散した後は市内の別の飲食店に移動しており、飲酒していた可能性はゼロではありません。
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◆もう一つの理由
もう一つ考えられるのは女性関係でしょうか。
仮に同乗時にひき逃げ事件が発生したのならば、被害者を1・5キロ引きずったことも分かっていたはずであり、罪を告白した方が楽になるほどのトラウマがあったのではないでしょうか。
それでもあえて、斉藤容疑者も知人も沈黙していたということは、もう一つ話せない何かがあると考えた方が自然です。
そしてそれは、女性関係くらいしか思いつきません。事件発生は夜中の1時45分ごろのことでした。
(トヨタ・アルファード)
◆まとめ
山形警察署などは1月9日午前、県警技能指導コースで事件の状況を調べる実験をしました。
教諭が乗っていたトヨタ「アルファード」と同型の車両を使い、人形を引きずるなどして、運転席に伝わる衝撃の程度などを調べたということです。
助手席に伝わる衝撃も調べた方がいいかもしれませんね。
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