2014年12月20日未明に、山形市内で発生したひき逃げ・引きずり事件については、捜査の進展が遅れており、様々な憶測を呼んでいます。
ここで、最新情報を含めたこれまでの経緯をまとめたいと思います。
2014年11月27日
東京武道館で、剣道の最高段位八段の昇段審査が行われ、山形県警察学校の51歳の警部補が6度目の挑戦を行い、合格率0・46%の超難関を突破した。
12月19日
60歳の県立楯岡高校教諭が、同じ学校の保健課教諭6人と共にJR山形駅近くの店で飲食し、午後9時半に解散した。教諭は別の店に移動し、知人と同席していたとみられている。
同日、警部補の八段昇段祝いが行われていた。
12月20日
午前1時45分、山形市十日町1丁目の路上で、56歳の東北文教大准教授がトヨタアルファードにはねられ、約1.5キロ先の山形市美畑町まで車両底部で引きずられ、頭部打撲による頭蓋内損傷で亡くなった。
12月23日
60歳の高校教諭が、道路交通法違反(救護義務違反、事故不申告)および自動車運転処罰法違反(過失運転致死)で逮捕された。
教諭は、「その道路(現場)は通っていない」「(逮捕容疑の時間には既に)帰宅していた」と供述し、事件への関与を全面的に否定した。
12月27日
県警科学捜査研究所がDNA鑑定を行った結果、教諭が所有する車両底部で見つかった血痕が、被害者の准教授のものと一致した。
12月28日
「事件発生の時間帯に車で現場を通った」と、供述を一部変更したが、被害者をはねて引きずった認識などに関しては明確にせず。
12月29日
山形警察署は、午前0時半ごろから約2時間、准教授がはねられたとみられる山形市十日町1丁目付近で、容疑者の車を現場に運び、事件発生時の状況などを調べた。
2015年1月9日
教諭は、「知人を送るため現場を通った」とする趣旨の供述をし、事故当時、同乗者がいたことが初めて明らかになった。
山形警察署は、県警技能指導コースで行った実験で、人形を使うなどして当時の状況を調べた。
1月13日
山形地検は、道路交通法違反の罪で容疑者の高校教諭を起訴。過失運転致死容疑については処分保留とし、捜査を続行する方針。
起訴を受け、山形県教育長は「ひき逃げ事件で県立高の教員が起訴されたことは誠に遺憾。(被害者)に対して深く哀悼の意を表するとともに、心からお悔やみ申し上げる」とコメントした。
楯岡高の校長は「起訴の内容が分からないためコメントは差し控えたい」と述べた。
スポンサードリンク
1月16日
容疑者の教諭がこれまでの主張を一転し、「事故を起こした」とする趣旨の供述を始めた。事故後、被害者を助けずに逃げたことについても、おおむね認めている。
まとめ
1月16日、教諭が事故を起こし被害者を放って逃げたと認めたことで、事件の解明は大きな一歩を踏み出しました。
事件当夜の容疑者の足取りは?同乗者とは誰だったのか?准教授と容疑者の妻に関係はあったのか?
気になる点はたくさんあります。捜査の進展に期待したいと思います。
(関連記事)
山形ひき逃げ事件【最新情報】初公判で明らかとなった新事実と真相?
山形の高校教諭によるひき逃げ事件と山形県警警部補の関係とは?
同乗していた知人が名乗り出なかった理由とは?山形・ひき逃げ事件
コメント