後藤健二さんがイスラム国へ渡った真の目的は?~伝えたかったもの

イスラム国に拘束されていたジャーナリスト・後藤健二さんを処刑したとする新たな映像が公開され、後藤さんの安否は絶望的となりました。

イスラム国へ渡った真の目的は?

後藤さんは、2014年10月にシリア北部の町アレッポで消息を絶ち、イスラム国が犯行声明と身代金を要求する動画を出したことにより、世界中の注目を集めていました。
そもそも、イスラム国は武力でシリアおよびイラクの一部を支配し、外国人を誘拐して身代金を要求。要求が通らなければ人質を処刑するなど危険極まりないテログループです。
そのようなテロリストが支配する危険な地域にこのタイミングで足を踏み入れた理由とは何だったのでしょうか?
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高額報酬

後藤さんは周囲に、シリア渡航は取材目的であると説明し、「約1週間で日本に戻るつもりだ」などと話していました。
噂レベルでは、今回の渡航はテレビ朝日が、10分300万円という破格の報酬で取材を依頼したという情報が流れています。
しかし、生命の保証がなく、人質になれば日本中・世界中に迷惑がかかることも想像できる中で、高額の報酬につられることがあるでしょうか?

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政府のミッション

後藤さんは家族に対しては「イスラム国に拘束された湯川さんを救出に行く。ただ、危険だからシリアには入国しない」と話したとも伝えられています。
しかし、肉親でも親友でもない湯川さんを救出するために、多額の費用と生命をかけてシリアへ行くというのも腑に落ちないところがあります。
これも噂の域を出ませんが、後藤さんの渡航は政府のミッションだったのではないか、という説があります。
これは、後藤さんの渡航が急であるにも関わらず、余りにもスムーズに進行していることなどが根拠となっています。
確かに、中東に造詣が深く湯川さんとも知り合いであった後藤さんは、湯川さんの様子を探る役割としては適役かもしれませんが、そう決めるには根拠が弱いと思います。

まとめ

後藤さんが犠牲になった以上、真意を測ることは困難となりました。
しかし、後藤さんは以前、こう語っています。
「私が取材に訪れる現場には、耐えがたい困難がある。けれどもその中で人々が暮らし、生活を営んでいる。困難の中にある人たちの暮らしと心に寄り添いたい(一部略)」
湯川さんのことや報酬のこともあったかもしれませんが、本当に後藤さんを突き動かしていたのは、この気持ちではないでしょうか。
そうでなければ生命など懸けることはできません。
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