2015年2月20日、埼玉県杉戸町の小学校で、給食に出されたフランクフルトに縫い針が混入していたことが分かりました。
給食に縫い針混入
給食で出されたフランクフルトから針が見つかったのは、杉戸町立泉小学校です。
2月19日、6年生の男子児童がフランクフルトを食べた際、異物を感じたため口から出して調べたところ、長さ約4・5cmの縫い針が1本見つかりました。
縫い針はフランクフルトの中に刺さり、外からは見えない状態でしたが、児童にケガはありませんでした。
(混入した縫い針)
混入ルートは?
フランクフルトは埼玉県内の食肉業者が製造し、当日、杉戸町にある給食センターで加熱調理された後、杉戸町内にある6つの小学校に2300食が配送されました。
事件を受けて6つの小学校全てのフランクフルトを調べましたが、他に異物などは見つかりませんでした。
杉戸町教育委員会は警察に相談し混入ルートを調べるとしていますが、混入にはどのようなケースが考えられるのでしょうか?
フランクフルト製造業者は?
当該フランクフルトの製造業者は「埼玉県川口市の業者」と公表されていますが、川口市の食肉製造業者で大手には「東京ウインナー株式会社」があります。
同社のWEBサイトには「弊社は各地の学校給食に、無添加のハムやベーコンやウインナー類を食材として納めています。」とあるので、給食の食材を供給しているようです。
あくまで川口市にある食肉製造業者というだけであり、今回の事件との関連性は分かりませんが、同社はフランクフルトの製造も行っています。
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卸売業者など
当該フランクフルトは、埼玉県鶴ケ島市の卸業者を通じて杉戸町の学校給食センターに納入されています。
鶴ヶ島市にある食肉卸売業者としては、株式会社サカシタ、えんの精肉店などがあるようです。
両社も今回の事件との関連性は分かりませんが、これらのような業者や学校給食センターなどにおいてフランクフルトに縫い針が混入した可能性もあります。
まとめ
杉戸町の輪島正視教育長は「混入経路の解明に努め、安全管理に万全を期す」とコメントしています。
言うまでもなく学校の給食には、より高い安全性が求められ、いかなる理由があっても縫い針が混入するなどという事態は許されません。
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(2015年2月23日追記)
2015年2月21日、東京ウインナー株式会社より、縫い針混入問題に関するコメントが発表されました。以下に同社のWEBサイト記事を転載いたします。
平成27年2月21日
東京ウインナー株式会社
代表取締役 片山信太郎
今回の報道について
平成27年2月19日埼玉県杉戸町立泉小学校におきまして、給食食材の「フランクフルト1本」に縫い針が混入していたことが報道されました。
当該食材(平成27年2月17日製造の無添加フランクフルト40g 2510本 ロット番号は製造日と同じ)は弊社製品で有り、食材商社様経由で全量同町学校給食センター様に納品し、加工後に各学校に納品されたものであります。
今回の報道の内容につきましては、関係各所において現在調査中でございます。
弊社では製造品目全てにおいて、出荷前に金属探知機による検査を実施し異物混入を防止する作業行程をとっておりますが、再度この体制を強化すると共に、原因調査にあたっては関係者に全面的に協力し、解明に努める所存でございます。
現在、弊社在庫の材料や製品の全品検査を実施しておりその結果製品についての安全を再確認致しました。
引き続き安心、安全な製品の製造販売を目指して参りますのでお客様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
<本件のお問い合わせ先>
月~金(9:00~18:00) 電話:048-281-4111
土・日(9:00~18:00) 電話:090-5424-5205
Email:info@tokyo-vienna.com
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