2015年3月4日、愛知県豊田市の小学校で教諭の体罰により男子児童が背骨を折る大けがをしていたことが分かりました。
◆小6男児に体罰→背骨骨折
体罰を行ったのは、愛知県豊田市立中山小学校に勤める男性教諭(42)です。
被害を受けた男子児童はバスケットボール部に所属しており、3月4日の放課後、6年生部員の「お別れ試合」が体育館で行われました。
男性教諭は、6年生チームと教職員チームが対戦した際、男児の態度が悪かったため投げ飛ばし、体育館の壁にたたきつけるなどし、背骨を折る3週間の大けがを負わせました。
学校側は部員の保護者らに謝罪しましたが、大けがをした男児の保護者は愛知県警に被害届を提出し、県警は傷害の疑いでこの教諭から事情を聴く方針です。
(豊田市立中山小学校)
◆42歳男性教諭の罪と罰
男性教諭は、男児を体育館外の人工芝のテラスに投げ飛ばし、体育館の壁にたたきつけるなどし、背骨を折る3週間の大けがを負わせました。
暴行によりケガを負わせる行為は、刑法第204条の傷害罪を構成し、15年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。
類似した事件の判決例としては、2012年に大阪市立桜宮高校バスケットボール部の顧問が17歳の男子生徒に体罰を加え、結果として自殺してしまった事件が上げられます。
この事件で、顧問の教諭は傷害容疑などで書類送検され、懲役1年、執行猶予3年の有罪判決が確定しています。
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◆事件の発端
愛知の事件の発端は、お別れ試合の終了後に整列し、審判があいさつを促した際 児童が無視するような態度をとったため、男性教諭が注意したことでした。
教諭は体育館外へ出るよう指示しましたが従わなかったため、児童をつかみ、もみあいの末、体育館外の人工芝のテラスに投げ飛ばしました。
さらに体育館に戻った児童がボールかごを蹴るなど抵抗したため、再び児童の胸ぐらをつかんで体育館の壁にたたきつけたということです。
◆まとめ
教諭が体罰を加えた理由が報道されている通りであれば、きっかけを作ったのは男児であり、教諭には少なくとも指導を行うことへの正当性があります。
しかし、背骨を折るのは行き過ぎでした。指導を超えた暴力性を指摘されてもやむを得ないでしょう。
一方で、あらゆる状況下での体罰を禁じられた先生たちは、両手を縛られて戦場へ送りこまれる兵士のようにも見えます。
安全保障と同じで、「対話ですべてが解決できる」というのは理想論であり、現実離れした教育方針が 本来子供に与えるべき指導を阻むのであれば、それは本末転倒ということになるでしょう。
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コメント
因みに、当の中山小は昭和から平成へ変わる前に、今で言うバリアフリーを校内に執行している。
先生と生徒の気持ちもバリアフリーになるといいですね!