2015年3月18日、北アフリカ、チュニジアの首都チュニスで、武装グループが外国人観光客らを襲撃する事件が発生しました。
チュニジア・バルドー博物館襲撃
報道によると、武装グループはまずチュニジア国会議事堂を襲撃し、治安当局と銃撃戦となった後、隣接するバルドー博物館に逃げ込みました。
当時、博物館には100人以上の観光客がおり、大半は避難しましたが、逃げ遅れた約10人が人質となりました。
武装グループは人質を取って博物館に立てこもり、治安部隊の救出作戦により人質は解放されましたが、武装集団の一部は依然、逃走を続けています。
22人犠牲・日本人男女2人負傷
この事件で、現時点で判明している被害状況は以下の通りです。
◆犠牲者…22人
・うち、外国人観光客20人、治安部隊のチュニジア人2人
・犠牲となった外国人の国籍はイタリア、ポーランド、ドイツ、スペイン
◆負傷者…42人
・うち、日本人の男性1人が足に重傷を負い入院中
・うち、日本人女性1人が軽いけがをして、手当てを受けた
武装グループの状況
武装グループの素性は不明ですが、外国人が集まる場所を狙う手法などからイスラム過激派の可能性があります。
実行犯は戦闘服姿でカラシニコフ銃を持っていたということです。
◆武装グループ人数…不明
・治安部隊により2人射殺
・1人は逮捕された
・依然、数人が逃走を続けている
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バルドー博物館とは?
バルドー博物館は、チュニス中心部から西へ約5キロの郊外にあり、国会議事堂と隣接する施設です。
チュニジア各地の古代ローマ期の遺跡から収集されたモザイク装飾が展示され、モザイク画の展示量・展示の質ともに世界最高レベルを誇ります。
日本人を含め外国人に人気の高い観光施設ですが、今回の事件ではそのせいで、過激派の標的となってしまいました。
まとめ
外国人観光客が20人も犠牲になるなど、凶悪で許しがたいテロ行為です。
武装グループの一部はなお逃走中という事で、第2第3の事件が発生する可能性も高く、予断を許さない状況が続いています。
犠牲者の中に日本人は含まれないようですが、詳細情報は入ってきておらず、続報に注目したいと思います。
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