宮城県大衡村・村長の跡部氏が、セクハラ騒動を受けて辞職することに伴い、出直し村長選挙が注目されています。
跡部氏辞任による出直し選挙
この騒動は、宮城県大衡村・村長の跡部昌洋氏（66）が、村の50代女性職員に数々のセクハラ行為を行い、2015年3月13日に訴訟を提起されたものです。
訴訟を受けて、大衡村議会は3月16日、村長の不信任決議を行い、跡部氏は対抗手段として村議会を解散しましたが、その後、自らも辞職を表明しました。
新しい村長を決める選挙が4月26日に決定し、村内では新たな候補者探しが活発化していますが、新しい村長には誰が相応しいのでしょうか？
（赤間しづ江・元村議）
１．赤間しづ江・元村議
一連のセクハラ騒動を受けて村が混乱したこともあり、新しい村長には清潔さが求められるでしょう。
そこへいくと、村長のセクハラ追及の急先鋒であり、3月19日に村長選への立候補を表明した赤間しづ江・元村議は適役だと思われます。
赤間氏は大衡村出身で、日大通信制を卒業。村職員を経て、2007年の村議選で初当選後、2期目の途中で議会が解散となりました。
赤間氏は「イメージダウンした村を明るくしたい。しがらみのない村政を実現し、安心して子どもを育てられる社会をつくる」と語っています。
２．伊藤俊幸・副村長
次に考えられるのが、現・副村長の伊藤俊幸氏でしょうか。
伊藤副村長は、大衡村の企画商工課などを経て、副村長に就任しており、跡部村長の辞職後は「今後は私が代理で決済を行うことがあるかもしれない」とコメントしています。
跡部氏の腹心として2人3脚で村の運営を行ってきており、伊藤氏が後継となれば、村長業務の引き継ぎは極めてスムーズに行われるでしょう。
一方で、女性職員からのセクハラの相談を放置したとして名指しで批判されており、「清潔さ」というポイントでは不利と言えるでしょう。
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３．跡部昌洋・元村長
最後にやはり跡部昌洋・元村長でしょう。自ら村長を辞職したとはいえ、次の村長選に出馬することは法的に問題ありません。
跡部氏は体調不良で公務を休んでおり、村長選への意向は不明です。後援会幹部も「意思が確認できず、対応は未定」と説明しています。
関係者の多くは「出馬は困難」とみており、職員にセクハラをしたとして提訴されているため女性票が期待しにくいとも見られています。
一方で跡部氏は「村議会解散という重い決断をしたので、自らも村長の職を辞すことにした」とコメントしており、「村長選で信を問う」という意味にもとれます。
まとめ
村内では複数の前村議や村内の有力者ら4～5人の名前が浮上しており、選挙の動向は全国の注目を集めています。
宮城県でただ一つの「村」の選挙がここまで注目されるのは異例で、大衡村の名を全国的に有名にしたのは、跡部氏の功罪の「功」と言えるのでしょうか…
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