2015年3月23日、元交際相手に、脅迫メールを数十通送り続けた公務員の男が逮捕されました。
元交際相手に脅迫メール
脅迫の疑いで逮捕されたのは、大分県杵築市の職員で秘書政策課主査の男(43)です。
男は3月15~16日、以前に交際していた滋賀県大津市内の女性(26)の携帯電話に、脅迫する内容の電子メールを数十通送り付けた疑いが持たれています。
メールの内容は、「死ね」「絶対に殺す」「土曜日に行きますので、死を覚悟しておいてください」などというものでした。
3月16日、女性が怖くなって大津警察署に届け出、事件が発覚しました。男は容疑を認めており、警察は動機などを詳しく調べています。
(杵築市役所)
大分・杵築市43歳主査の罪と罰
男は、以前に交際していた女性の携帯電話に、脅迫する内容の電子メールを数十通送り付けた疑いが持たれています。
生命、身体などに害を加える旨を告知して人を脅迫する行為は、刑法第222条の脅迫罪を構成し、2年以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。
脅迫する内容の電子メールを数十通送り付ける行為は、ストーカー規制法にも抵触し、場合によっては両罪が同時に成立する可能性もあります。
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過去の類似した事件
脅迫罪とストーカー規制法違反が同時に成立した事例としては、2009年に発生したノエビア化粧品元副社長(44)によるストーカー事件が上げられます。
この事件でノエビア副社長は、元交際相手の女性やその夫に対し、嫌がらせのメールを繰り返し送ったなどとして、ストーカー規制法違反と脅迫の罪に問われました。
神戸地裁は公判で「不倫関係にあった女性が結婚したため、満たされず屈折した感情を女性と夫に一方的に押しつける、という動機に、同情の余地は全くない」と指摘しました。
判決は、懲役2年の求刑に対し、懲役2年執行猶予3年の有罪判決が言い渡されました。
まとめ
市役所の秘書政策課といえば、市長などトップのサポートを行ったり、施策の総合調整を行ったりする、市役所業務の心臓部です。
3月16日は月曜日で、メールも送れないほど多忙なはずなのですが、この男は違いました。
市民よりも元交際相手の方を大切に想うのは仕方ないのかもしれませんが、業務時間にやらないことと法律を守ることだけはお願いしたいと思います。
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