2015年4月12日、米民主党のヒラリー・クリントン前国務長官が、次期大統領選への立候補を表明しました。
◆米次期大統領選への立候補を表明
ヒラリー・クリントン氏は、4月12日午後、ビデオメッセージを通じて次期大統領選への立候補を表明しました。
メッセ―ジでクリントン氏は、「私は大統領選に立候補する。どの米国人も擁護者を必要としている。私はその擁護者になりたい」と語りかけています。
2008年の大統領選では、同じく民主党の指名争いでオバマ大統領に敗れましたが、依然高い人気を誇り、実現すれば米国史上初の女性大統領となります。
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◆ヒラリー・クリントン氏とは?
クリントン氏は、1947年シカゴ生まれの67歳。ウェルズリー大学では卒業生総代を務め、イェール・ロー・スクール法務博士の学位を持つ弁護士でもあります。
夫・ビル・クリントン氏の大統領在任中はファーストレディを務め、医療保険改革問題特別専門委員会の委員長職などを通じてクリントン政権を支えました。
2009年からオバマ政権下の国務長官を務めた後も、圧倒的な知名度と資金力を誇り、民主党内の大統領選最有力候補として、表明時期などを慎重に探ってきました。
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◆ヒラリー・クリントンは反日か?
このように、実績・実力とも十分とも思われるクリントン氏ですが、スタンスとして「反日的である」と言われています。
この評判には根拠があり、クリントン氏の最近の著書《困難な選択》にて「日本はもはや米国にとって昔ながらの味方ではない」と述べているのです。
このため、対立的国家である中国を牽制するためであっても、日米安全保障条約を主軸とは考えず、「米国はアジアのいくつかの国々と軍事協力体制を強化しなければならない」としています。
しかし、これは米民主党の伝統的なスタンスである「実利主義」から来ているものであり、クリントン氏が感情的に反日的という事ではないでしょう。
クリントン氏が反日か?と聞かれたら、クリントン氏が反日主義ということはないが、実利主義から日本を妄信的に優先することもしない、という回答になるのではないでしょうか?
◆まとめ
ヒラリー・クリントン氏には実績・実力、知名度、資金力があり、米国史上初の女性大統領という冠もオマケして、大統領となる可能性は十分にあると思います。
そうなった時、クリントン氏の実利主義に恨み言を言うのではなく、その上でも重要なパートナーとして信頼されるよう、日本も足腰を強くしていかなければなりません。
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