2015年4月24日、官邸ドローン事件の犯人と思われる男が警察に出頭しました。
官邸ドローン事件
この事件は、4月22日午前10時半ごろ、首相官邸の屋上ヘリポートに「ドローン」と呼ばれる小型無人航空機が侵入しているのが見つかったものです。
ドローンには小型カメラの他、プラスチック製の容器が積まれており、中の液体からは微量の放射性セシウムが検出され、世間を震撼させました。
警視庁は、防犯カメラの映像等から、4月15日に官邸の屋上に黒い物体があったことを割り出し、操縦していた人物の特定を進めていました。
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ドローン犯人逮捕!
4月24日午後8時過ぎ、福井県警小浜署に「東京の官邸ドローン事件に関係する者です」と、40代の男が1人で出頭してきました。
男は出頭時にドローンを操作するコントローラーのようなものを持参し「これで操作した」と説明しているということです。
警視庁は、直ちに捜査員を現地に派遣し、自称犯人の男が本当に事件に関与しているとの容疑が固まれば逮捕する方針です。
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なぜ?ドローン犯人の謎
官邸ドローン事件の自称犯人の男が出頭し、事件は急展開を迎えましたが、男の行動には多くの謎が残ります。
まず、犯行動機は「反原発を訴えるため」と話していますが、それならばなぜ、デモや集会などではなく、リスクを冒してまでこのような違法手段に訴えたのでしょうか?
2点目に、警察はまだ容疑者の割り出しまで出来ていなかったにも関わらず、なぜ自ら出頭したのでしょうか?反原発を訴える人物が、刑法第42条の自主減刑を狙ったのでしょうか?
3点目は、販売価格10万円超の中国DJI製「ファントム2」を買い、塗装と改造を施し、操縦の腕を磨き、福井から福島の砂を採取し、東京でドローンを飛来させるという一連の行動です。
これを個人でやるにはかなり大掛かりですが、本当に一人でやったのでしょうか?誰か協力者ないし組織が絡んでいることはないのでしょうか?
官邸ドローン事件まとめ
自称犯人が出頭し、解決へ向けて動き出したかにみえる「官邸ドローン事件」ですが、多くの課題を残しました。
いとも簡単に侵入できる首相官邸、早速あらわれた模倣犯、反原発のためならば何をやっても良いという空気、ドローンに関する規制の遅れなどです。
今回の事件の効果として、「反原発の訴え」などではなく、「中国製の安価で高性能なドローン」の認知度ばかりが飛躍的に広まったのは、偶然なのでしょうか?
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