【北海道・室蘭】10年間で飼い猫100匹を虐待死させた老女の罪と罰

2015年5月27日、北海道室蘭市で、10年間で飼い猫100匹を虐待死させた老女が逮捕されました。

◆10年間で飼い猫100匹を虐待死

動物愛護法違反(虐待)の疑いで北海道警室蘭署に逮捕されたのは、北海道室蘭市に住む72歳の無職の老女です。
老女は、4月下旬に飼い猫1匹を自宅の庭で水を張ったバケツに沈め、ふたをして重しを置いて放置し、溺死させた疑いが持たれています。
周辺住民より、近くの空き地に猫の死骸が埋められているとの情報が市を通じて寄せられ、室蘭署員が掘り起こしたところ、計4匹の猫の死骸が見つかりました。
老女は猫を3匹飼っており、「妊娠して子猫が増えるため飼育に困り、10年間で100匹ほど殺して埋めた」と供述しています。

猫イメージ(Amazonリンク)

◆虐待死させた老女の罪と罰

老女は、飼い猫1匹を自宅の庭で水を張ったバケツに沈め、ふたをして重しを置いて放置し、溺死させた疑いが持たれています。
愛護動物をみだりに殺したり傷つけたりする行為は、動物愛護法第44条第1項に違反し、法定刑は2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科せられます。
また、愛護動物をネグレクトその他虐待する行為は、同法第44条第2項により、100万円以下の罰金となり、さらに愛護動物を遺棄する行為も、同法第44条第3項により、100万円以下の罰金となります。
猫の遺体を空き地に捨てる行為は、廃棄物処理法第16条の「不法投棄」にも該当する可能性があり、法定刑は同法第25条第14号により、5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金またはこれらを併科されます。

スポンサードリンク

◆まとめ~飼い猫100匹虐待死事件~

動物愛護法の基本的な考え方は、「動物の生態、習性、および生理にしたがって、飼い主が責任をもって飼育するべきである」というものです。
猫は犬と違って放浪癖があるため、放し飼いが認められていますが、放し飼いをすると妊娠するのが猫の生態であり、飼い主はそこまで理解し責任を持つ必要があります。
子猫が増えて困るならば猫を外に出さないようにするか、外に出すならば避妊手術をほどこすか、最悪、処分は保健所に任せるのが法治国家の市民としてあるべき姿でした。
(関連記事)
トイプードル虐待男と動画をYouTubeにアップした少年らの罪と罰
佳子さまに危害加えると「2ちゃんねる」で脅迫した人物の罪と罰
千葉給食混入【なぜ?】たばこが混入・考えられる理由とは?

コメント

タイトルとURLをコピーしました