【寺社に油事件】犯人逮捕へ!キリスト教系宗教団体幹部の罪と罰

日本各地の寺社に油のような液体がまかれた事件については、捜査が難航していましたが、犯人逮捕が近いようです。

◆寺社に油事件・犯人逮捕へ!

この事件は、2015年3月ごろから、奈良や京都、千葉など全国の40ヶ所以上の寺社に油のような液体がまかれたものです。
千葉県警は、東京都内に拠点があるキリスト教系宗教団体の男性幹部(52)に対して、建造物損壊容疑で逮捕状を取りました。
奈良県警と京都府警も、男性幹部が一連の事件に関与したとみて、慎重に調べる方針です。

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◆犯人と見られる男性幹部とは?

犯人と見られる男性幹部は、東京都出身で現在は米国に在住。2013年に教団を設立し、東京と大阪を中心に100人以上の信者がいるとされています。
男性幹部は、遅くとも2014年夏ごろから、中国地方の城や神社、九州地方の神社で「お清め」と称して油をまいたことを信者向けの集会で発言しています。
油をまいた理由について、「日本の寺社を油で清め、日本人の心を古い慣習から解放する」などと語っているという事です。

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◆キリスト教系宗教団体幹部の罪と罰

犯人と見られる男性幹部の逮捕容疑は、2015年3月、千葉県香取市の香取神宮の建造物に液体をかけた、というものです。
男性幹部が液体を投げつける姿が防犯カメラに映っていたことが決め手となりました。
正当な理由がないのに、他人が管理する建造物に侵入する行為は、刑法第130条の「建造物侵入罪」を構成し、法定刑は3年以下の懲役または10万円以下の罰金となります。

◆文化財保護法違反も

一連の事件では、奈良の東大寺や京都の二条城、清水寺といった、国宝や国重要文化財が被害にあっています。
重要文化財を壊したり汚したりする行為は、文化財保護法第195条により、5年以下の懲役もしくは禁錮または30万円以下の罰金が科せられます。
特殊な事件ですが、40件以上にわたる罪は、併合罪としてまとめて起訴され、刑期はその中の一番重い刑の1.5倍が上限とされるのではないでしょうか。

◆まとめ~寺社に油事件~

全国の寺社関係者を悩ませた「寺社に油事件」は、犯人逮捕に向けて新しい局面に入りました。
日本人の心のよりどころである寺社を「古い慣習」とし、日本人の心を変革させようとする行為は「建造物侵入」や「文化財保護法」では評価できない悪質性があると思います。
オウム事件で適用された「破壊活動防止法」も視野に入れるべきではないでしょうか?
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