2015年7月4日、小学校6年生の女児がトイレから行方不明になる事件が発生しました。
◆奈良・香芝で小6女児行方不明
行方不明事件が起きたのは、奈良県香芝市にあるリサイクルショップ「開放倉庫香芝店」です。
女児は、7月4日午後1時50分ごろ、「トイレに行く」といって店外へ出たのを最後に行方が分からなくなりました。
女児が戻らないため、母親が午後2時半ごろに様子を見に行くと、トイレの個室内に女児が履いていた水色のサンダルの片方が、ただ残されていたそうです。
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◆トイレで誘拐した犯人の罪と罰
奈良県警は、女児が事件に巻き込まれた可能性があるとみて公開捜査に踏み切り、周辺で検問を実施するなどして、女児の行方を捜しています。
未成年者を、その意思に反してそれまでの生活環境から離脱させ、自分の支配下に置く行為は、刑法第224条の「未成年者略取・誘拐罪」を構成し、法定刑は3ヶ月以上7年以下の懲役です。
暴行・脅迫などで連れ去ることを「略取(りゃくしゅ)」といい、騙したり惑わせたりして連れ去ることを「誘拐(ゆうかい)」といいます。
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◆過去の類似した事件の判決
過去の類似した事件としては、2014年1月、札幌で発生した女子児童誘拐事件が上げられます。
この事件で、加害者の27歳の男は、買い物帰りの小学校3年の女子児童に、「警察です、話があるからちょっと来て」などと、うそを言って自宅に連れ込み監禁し、ストレス障害を負わせました。
検察は、未成年者誘拐、監禁致傷の罪で懲役12年を求刑しています。
札幌地裁は公判で、「被告人の責任は相当重いが、監禁の状況について緩い部分があった」と指摘し、懲役7年の実刑判決を言い渡しました。
◆まとめ
女児の行方が分からなくなったのと同じ時間帯に、リサイクルショップの男性従業員が「きゃー」という女性の悲鳴を聞いたとの情報もあります。
極めて危険な状況です、日本警察の威信にかけて女児発見・犯人確保に取り組んで欲しいと思います。
何の目的にせよ、幼い子供を連れ去るなど割が合わないことを、犯罪者たちに知らしめるべきでしょう。
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