子供4人が犠牲となった大分・杵築市八坂の住宅火災では、放火の疑いで父親が逮捕され衝撃を呼んでいます。
今回は、この大家族一人ひとりの視点で、事件について見ていきたいと思います。
◆海上自衛官の父親
放火の疑いで逮捕された40歳の父親は、1993年に海上自衛隊に入隊。
現在は海上自衛隊の1等海尉で、広島県江田島市にある第31航空群標的機整備隊に所属しており、勤務態度は良好で、遅刻や無断欠勤もありませんでした。
家族は大分県杵築市にいるため、単身赴任状態であり、ほぼ毎週末、車で自宅に帰っていたということです。
2015年3月以降、心療内科を受診していたことが判明しており、何らかの悩みを抱えていたのでしょう。
そして2015年7月5日深夜、事件は起こります。
単身赴任先に向け家を出る際、妻が見送りに出てこなかったことでカッとなり、突発的に火をつけたのです。
出火直後は、子供を助けようと1階の屋根に上り、四男の名前を連呼し、「俺が悪かった!」と絶叫しました。
その後、家の前の道ばたにへたりこみ「俺が帰ってきたから悪かったんだ・・・」と声を落としましたが、後の祭り。
命より大切なはずの子供8人のうち、4人が帰らぬ人となってしまいました。
◆嫁は再婚?
大家族の母親である、容疑者のお嫁さんは現在42歳。
佐賀県伊万里市の出身で、お嫁さんも海上自衛隊に勤務されていたようです。
周囲の方によると、お嫁さんは「パワフルな女性。ハキハキされていて」という印象。
容疑者である父親との間に「8人の子供をもうけた」と報道されていますが、自身のfacebookには「2008年に結婚」とあり、「再婚ではないか?」との声も聞かれています。
火事の時には妻は家の外で長女の名を連呼し、水をかぶって家に入ろうとしましたが、周囲の人に止められました。
父親が放火した原因は「妻が、その夜、見送りをしなかった」ことが原因とされていますが、普段から夫婦仲が悪かったという事はないようです。
◆長男
現在高校生の長男は18歳。
普段から祖父の家で生活しており、火災には遭遇していません。
◆次男
次男は現在15歳。
火災の時は無事に脱出しましたが、直後、父親の傍らにしゃがみ込み「お前が悪いんだ…」と責め立てたそうです。
◆次男
中学2年生で14歳の長女は、火災の犠牲となってしまいました。
◆三男
12歳の三男は脱出して無事でした。
◆四男
小学4年生で9歳の四男は、火災の犠牲となりました。
四男をはじめ兄弟4人は柔道を習っており、試合中の動画などがネット上に残されています。
近所の公園でボール遊びをする姿も、よく見かけられました。
◆次女
小学校2年生で7歳の次女は、火災の犠牲となりました。
◆五男
5歳で幼稚園生の五男も、火災の犠牲となりました。
◆三女
3歳の三女は、やけどを負いましたが、命に別状はありません。
◆まとめ
このように、今回の火災では、大人は助かり、兄妹の中でも、幼い子供たちが犠牲となっています。
いつの事件でも、原因を作るのは身勝手な大人であり、犠牲となるのは弱い子供たちです。
幼い子供を守ろうとするのは人間としての「本能」であるはずなのに、いつから人間は、大切な本能を失ってしまったのでしょうか?
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