2015年7月9日、ベース奏者の音楽家が警視庁に逮捕されました。
◆東京・渋谷で小4男児をひき逃げ
警視庁に逮捕されたのは、音楽家でベース奏者の三上吉美氏です。
三上氏は、2015年6月、東京・渋谷区の路上で、母親と帰宅途中に歩いていた小学4年生の男児を、後ろからワゴン車でひき逃げした疑いが持たれています。
男児は、後頭部や左足を打撲するなど、全治1ヶ月の重傷を負いましたが、三上容疑者は「子どもの方が悪いと思ったので、立ち去った」と供述しています。
(三上吉美氏・画像)
◆三上吉美氏の罪と罰
三上氏は、歩いていた小学4年生の男児を、後ろからワゴン車でひき逃げした疑いが持たれています。
交通事故で人を死傷させたにも関わらず、けが人の救護や道路上の危険を防止することなく事故現場から立ち去る行為は、いわゆる「ひき逃げ」とされます。
ひき逃げは、道路交通法第117条第2項により、10年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。
また、交通事故で人を死傷させる行為そのものが、過失運転致死傷罪を構成し、7年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金となります。
「ひき逃げ」と「過失運転致死傷罪」は併合されるため、最高刑は懲役15年(長い方の1.5倍)まで引き延ばされます。
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◆実際の刑罰はどうなる?
ひき逃げは、死亡や後遺症などがなければ、示談など有利な事情を積み重ねることによって、執行猶予を獲得できるケースが多々あります。
また、事故後にしっかりと対応していれば、運転運転致死傷罪では立件されない可能性もあります。
しかし三上氏は、男の子をはねたあと、親子に向かって「危ねえじゃねえか。気をつけろ!」と怒鳴ったうえ、逃走していました。
罵声を浴びせて逃げられた被害者側の心証は最悪でしょうから、示談は難しく、三上氏は実際に刑務所に入る事になるかもしれません。
◆まとめ
今回の事件は、テレビや新聞で大きく取り上げられ、三上氏は音楽家としても大きなダメージを受けることとなりました。
まさに「事故は一瞬、後悔は一生」
ハンドルを握るすべての人は、この事故を他山の石とせず、胸に刻まなければなりません。
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