【北海道・音更】女性美容師を殺害し放火した19歳少年の罪と罰

2015年8月3日、北海道のアパートで女性美容師が殺害され、19歳の少年が逮捕されました。

◆北海道音更・美容師殺人事件

殺人容疑で北海道警帯広署に逮捕されたのは、アパートの2階に住む会社員の少年(19)です。
少年は、8月2日午後7時ごろ~3日午前9時半の間に、女性美容師の首などを刃物で刺して殺害した疑いが持たれています。
少年は、駆けつけた警察官に「自分がやった」などと話したほか、少年の部屋から凶器とみられる刃物が見つかっています。

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◆女性美容師を殺害し放火した19歳少年の罪と罰

少年は、女性美容師の首などを刃物で刺して殺害した疑いが持たれています。
人の生命を奪う行為は、刑法第199条の「殺人罪」を構成し、法定刑は死刑または無期もしくは5年以上(20年以下)の有期懲役となります。
また、少年は殺害後、布団などに火を付けた可能性もあると見られています。
人が現に住居に使用している建造物に火をつける行為は、刑法第108条の「現住建造物等放火罪」を構成し、法定刑は死刑または無期もしくは5年以上(20年以下)の懲役となります。
2罪は、殺人→放火の順番なので、両罪とも成立し、懲役刑の刑期は1.5倍に加重されることとなります。

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◆少年法との関係

なお、少年は未成年であるため少年法が適用され、原則として刑事罰は回避・少年院送致などの保護処分が検討されます。
ただし、少年法にも例外があり、被疑者が16歳以上かつ故意の犯罪行為によって被害者を死亡させた事件である場合は、原則として検察官に送られるようになりました。
その後は、成人と同じように刑事手続きが行われ、被疑者が18歳以上であれば死刑の可能性もあります。

◆まとめ

加害者少年と被害者の女性美容師に交友関係はなかったということです。
警察は、少年の言動に不審な点があるため、責任能力についても慎重に調べるとしています。
責任をもてない少年が、ひとりアパートに住み、会社に通っていたというのでしょうか?
加害者の19歳少年は、少年法で守られなくても、刑法の責任能力規定に守られることになりそうです。
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