2015年8月16日、東京・JR池袋駅前で、乗用車が衣料品販売店舗(ZARA)に突っ込む事故が発生しました。
◆池袋店舗突っ込み死亡事故
この事故で、歩道を歩いていた20代から70代の男女5人が次々とはねられてケガをし、うち41歳の女性が頭の骨を折るなどして死亡しました。
車を運転していたのは、東京・北区の53歳の医師で、過失運転傷害の疑いで警視庁に逮捕されています。
医師は「歩道に突っ込んだ記憶はない。疲れていたので居眠りしてしまって覚えていないのかもしれない」と供述。
呼気からアルコールは検出されず、薬物の影響もなく、持病もないとされています。
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◆車で店舗に突っ込んだ医師の罪と罰
車を運転していた医師は、居眠りなどの原因で衣料品販売店に突っ込み、1人死亡・4人負傷という事態を起こしました。
自動車の運転上必要な注意を怠り人を死傷させる行為は、自動車運転死傷行為処罰法第5条の「過失運転致死傷罪」を構成します。
法定刑は7年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金です。
懲役と禁固の違いは、刑務作業の義務があるのが「懲役」、ないのが「禁固」ですが、何もしないのも辛いので、禁固受刑者も刑務作業をするケースが多いそうです。
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◆過去の類似事件の判決
過去の類似した事件としては、2012年に大阪で発生した交通死亡事故が上げられます。
この事故で、当時65歳の男は、運転していた車で誤って小学生の列に突っ込み、6歳の女の子を死亡させ、自動車運転過失致死罪に問われました。
大阪地裁は公判で、「被告が安全確認をすれば、事故を回避できたことは明らかだが、謝罪と反省の態度を示している」などと指摘しました。
判決は、禁固2年6ヶ月の求刑に対し、禁錮2年の実刑判決を言い渡しました。
◆まとめ
今回の池袋の事故ですが、運転者の医師は「疲れていたので居眠りしてしまって覚えていないのかもしれない」と供述しています。
しかし目撃者は、
「ちゅうちょせず、もうハンドルをこっちに突っ込む気持ちで行ったのかなみたいな。ふらふらしていて。とにかく奇声(を上げていた)」
「(運転していた男は)普通に言葉を発していたけど、目がおかしいと思った」
などと証言しています。
本当に居眠り運転なのでしょうか?
警察は慎重に、ゼロベースで事故原因の解明をしてほしいと思います。
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