2015年9月16日、大阪市東住吉区で、生後1ヶ月の乳児に虐待を行い、重傷を負わせた母親が逮捕されました。
◆大阪東住吉・乳児虐待事件
殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、34歳の乳児の母親です。
母親には、2014年の11月~12月、長女を殺害しようと頭を激しく揺さぶり、重傷を負わせた疑いが持たれています。
長女は、母親の通報で病院に搬送されましたが、脳に障害が残り、現在も意識不明。
けがの状態から虐待の可能性があるとして、消防が警察に通報し、事件が発覚しました。
事件発生時、父親は不在で、家にはほかに2歳の息子がいたことから、母親は「息子がやった」と話し、容疑を否認しています。
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◆34歳母親の罪と罰
母親には、当時生後1ヶ月の長女を殺害しようと、頭を激しく揺さぶり、重傷を負わせた疑いが持たれています。
他人の生命を奪う行為は、刑法第199条の「殺人罪」を構成し、法定刑は死刑、または無期、もしくは5年以上の懲役となります。
「殺人罪」は、刑法第203条により未遂も罰せられますが、刑法第43条を根拠に、その刑を減軽することができます。
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◆過去の類似した事件
過去の類似した事件としては、2010年に札幌で発生した乳児虐待事件が上げられます。
この事件で、当時20歳だった父親は、生後間もない次男を乗せたベビーラックを激しく揺らしてけがをさせ、傷害罪に問われました。
札幌地裁は公判で、「仕事がなくていら立ち八つ当たりした。父親として短絡的だが、明らかな虐待までは意図してない」と指摘しました。
判決は、懲役4年の求刑に対し、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
次男には、精神・運動発達障害が残っています。
◆まとめ
母親は、2歳の長男に責任を押し付けようとしていますが、長男の頭部には慢性的に暴行を受けた痕もありました。
警察は、長男・長女への虐待が常態化していたと見て調べを進めています。
母親の行動は論外ですが、父親は何をやっていたのでしょうか?
家の中で行われた凶行に、まったく気が付かなかったと言うのでしょうか?
それとも…?
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