2015年12月13日、兵庫県明石市の国道で、自転車の女子高生が犠牲となる事故が発生しました。
(スポンサーリンク)
◆自転車の女子高生死亡
死亡したのは、明石市に住む16歳の県立高校1年の女子生徒です。
女子高生は、12月13日午後0時45分ごろ、兵庫県明石市藤江の国道で、自転車に乗っていたところを、後ろから来た乗用車にはねられました。
女子高生は、病院に運ばれましたが、約1時間半後に死亡が確認された。
兵庫県警明石署は、乗用車を運転していた男を逮捕しましたが、この男は、兵庫県警の捜査1課に籍を置く、28歳の巡査長でした。
巡査長はこの日は休みで、マイカーで市内のレンタルビデオ店に向かう途中だったということです。
「前をよく確認しておらず、発見が遅れた」と供述しています。
《イメージ画像》
◆警察官の罪と罰
警察は、この巡査長を、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で、現行犯逮捕しています。
自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させる行為は、自動車運転処罰法における「過失運転致死傷罪」を構成します。
法定刑は、同法の第5条により、7年以下の懲役、もしくは禁錮、または100万円以下の罰金となります。
(スポンサーリンク)
◆過去の類似した事件
過去の類似した事件としては、俳優の萩原流行さんが犠牲となった交通事故が上げられます。
この事故は、萩原さんがバイクで青梅街道を走っていたところ、警察の護送車が車線変更をし、中央車線を走っていた萩原さんのバイクにぶつかったものです。
転倒した萩原さんは、後続の乗用車にはねられ、死亡しました。
警視庁は、護送車を運転していた警部補と、後続車を運転していた男性を、過失運転致死の容疑で書類送検しています。
◆まとめ
加害者と被害者に関連性はなく、純粋な自動車事故です。
しかし、加害者が警察官であったことと、被害者は変更となったばかりの法律を守って自転車を運転していたことが、事態を複雑にしています。
たしかに、道路によっては、自転車が車道の左側を走ることが危険に感じるケースもあります。
しかし、だからといって、時計の針を元に戻し、「法律を元に戻してしまえ」という意見も極論でしょう。
今回の事件で悪いのは、自転車の車道走行を義務付けた法律ではなく、前方をしっかりと確認していなかった警察官の方なのです。
(スポンサーリンク)
コメント