大阪府堺市で、4歳の男児が行方不明であることが分かりました。
今回は、男児の『家族』にスポットを当て、事件の背景を探ります。
◆父親の職業は?
行方不明男児の父親は35歳で、職業は鉄筋工です。
大阪府警は父親を、詐欺容疑で逮捕しました。
養育実態がないのに、行方不明男児を対象とする児童手当をだまし取ったという疑いです。
これはおそらく「別件逮捕」で、父親が、“男児の行方不明に関わっている”という疑いを持っているのでしょう。
男児の所在について父親は、
(男児が)階段で転んで死んだので、海に捨てた
と供述しています。
◆母親の年齢は?
行方不明男児の32歳の母親も、父親と同じく詐欺容疑で逮捕されています。
父親と母親は、児童手当の詐欺容疑について
一緒に住んでいた
などと供述し、容疑を否認。
しかし、男児の所在について母親は、
夫がどこかへ連れていったまま分からない
と、供述しているという事です。
父親と母親は、平成13年12月に結婚。
平成23年2月に離婚しましたが、その後に復縁していました。
◆行方不明事件の4歳男児
行方不明となっている4歳の男児は、両親が復縁した後の平成24年に生まれました。
男児は一時施設に預けられていたそうですが、両親と同居を再開しています。
2016年春ごろ、行政から
男児と面会できない
と大阪府警に相談があり、男児が行方不明状態であることが発覚しました。
大阪府警は、両親が以前住んでいた大阪府松原市内の共同住宅の一室を検証しましたが、男児に関する情報は見つかりませんでした。
◆兄弟がいる?
行方不明男児には、他にも兄弟がいます。
幸い、兄弟たちは所在確認ができているという事です。
◆伯父と伯母
行方不明男児には、伯父と伯母がいます。
今回逮捕された両親の、兄と姉に当たる人物です。
平成24年4月、大阪府警に富田林市で、この伯父と伯母の実子である男児が死亡する事件がありました。
伯父と伯母は、
朝起きたら死んでいた。河川敷に(生後5カ月だった男児の)遺体を埋めた
と供述しましたが遺体が見つからず、大阪府警は死体遺棄事件での立件を断念しています。
今回の事件の両親は、富田林市の不明事件でも死体遺棄に関わったとして書類送検されました。
しかし、公訴時効(3年)が成立しているとして不起訴となっています。
◆まとめ
大阪府警は今後、両親から事情を聴いて、男児の行方を捜索する方針ということです。
事件を聞いた誰もが、この事件の全容を想像できるでしょう。
しかし、法治国家である日本は、証拠がなければ、罪を裁くことが出来ません。
大阪府警の奮闘を期待します。
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