2016年12月13日、千葉県流山市で、アレルギーの娘に牛乳を飲ませたとして、母親が逮捕されました。
平穏に暮らしているかに見えた『家族』に、いったい何があったのでしょうか?
◆35歳母親
今回の事件で逮捕されたのは、35歳になる一家の母親です。
母親は12月11日午前9時ごろ、流山市の自宅アパートで、アレルギーの娘に牛乳を飲ませた疑いが持たれています。
殺意があったと認められたのでしょう、罪名は刑法第203条の殺人未遂罪となっています。
母親は自ら、
娘が牛乳を飲んだらアレルギー症状でぐったりしている
と、119番通報したという事です。
◆5歳の娘
今回の事件で、被害者となったのは、5歳になる娘です。
飲まされた牛乳の量は、およそ100ミリリットルということで、アレルギーを持つ娘には危険な行為でした。
実際に、娘はアナフィラキシーショックを起こし、現在も入院中ですが、命に別状はありません。
◆父親は…?
母親は娘と2人暮らしだったということなので、何らかの事情で、父親はいなかったようです。
片親で、子育てに行き詰まりがあったのでしょう、2016年4月から8月の間に、母親は4回、児童相談所に
「育児に疲れた」「子育てに不安がある」「子どもを預けたい」
などと相談をしていました。
◆まとめ
消防が駆けつけた際、母親は、ショック症状を和らげる注射薬を、長女に打っていたということです。
警察の調べに対しては、
医師の指導のもと牛乳を微量ずつ飲ませる治療をしていた
と話しています。
それでは、容疑を否定しているのかと思えば、供述の内容が二転三転しているそうです。
子供が重い食物アレルギーを持つ場合、毎日の食事に気をつかうため、親には過度のストレスがかかります。
このため、アレルギーのケアは、子供だけではなく、親へのケアも重要なのだそうです。
母親が行った行為は許される事ではありませんが、父親もいない中、思い悩んできた母親に、同情の余地はあるでしょう。
娘が無事で何よりの事件でした。
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