執拗に繰り返される、北朝鮮のミサイル発射実験。
今回は、2017年に行われた北朝鮮のミサイル発射事件を振り返り、日本に具体的な危険が迫る可能性を探ります。
◆1回目(2017年2月12日)
時 間:午前7時55分ごろ
ミサイル:新型の中距離戦略弾道ミサイル「北極星2型」…潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の改良型で、高出力の固体燃料エンジンを利用している。
飛 距 離:高度約550キロ、飛距離約500キロ
発射地点:北西部の平安北道・亀城より移動式発射台にて、高角発射方式
落下地点:日本海
◆2回目(2017年3月6日)
時 間:午前7時34分ごろ
ミサイル:中距離弾道ミサイル「スカッドER」(射程約1000km)と推定される4発
飛 距 離: 約1000キロ
発射地点:北朝鮮西岸の東倉里(トンチャンリ)付近
落下地点:秋田県男鹿半島から西に約300~350kmの日本海上に落下。うち3発は日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したものと推定される
◆3回目(2017年3月22日)
時 間:朝
ミサイル:弾道ミサイル
飛 距 離:機体は十分上昇せず、空中爆発
発射地点:東部の江原道元山(カンウォンドウォンサン)付近
落下地点:
◆4回目(2017年4月5日)
時 間:午前6時42分頃
ミサイル:弾道ミサイル
飛 距 離:60キロ
発射地点:東部咸鏡南道の新浦付近。北朝鮮はこれまで、新浦でSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の発射実験を繰り返している。
落下地点:
◆5回目(2017年4月16日)
時 間:午前6時21分
ミサイル:弾道ミサイル
飛 距 離:発射直後に爆発し失敗したものとみられる
発射地点:東部の咸鏡南道・新浦付近
落下地点:
◆6回目(2017年4月29日)
時 間:朝
ミサイル:中距離弾道ミサイル「KN-17」、北極星2型か?
飛 距 離:失敗。北朝鮮の領土を越えることはなかった
発射地点:平安南道の北倉付近から北東方向へ
落下地点:北朝鮮の領土内
◆7回目(2017年5月14日)
時 間:5時28分頃
ミサイル:新型弾道ミサイル「火星12」
飛 距 離:約30分の間、高度2000キロ超、飛距離約800キロメートル。通常角度で発射した場合、射程は約4500~5000kmと射程を伸ばした。弾頭の大気圏再突入に成功したとの報道もある
発射地点:西岸の亀城(クソン)付近
落下地点:日本のEEZ外に落下。朝鮮半島東約400キロメートルの日本海上
◆8回目(2017年5月21日)
時 間:午後
ミサイル:弾道ミサイル「北極星2型」
飛 距 離:
発射地点:平安南道の北倉(プクチャン)付近
落下地点:日本海。日本のEEZ外に落下
◆9回目(2017年5月29日)
時 間:午前5時40分頃
ミサイル:弾道ミサイル「スカッド」系列と推定。北朝鮮は精密制御誘導システムを導入し「目標点に7メートルの誤差で正確に命中した」と主張している。
飛 距 離:約450キロ・メートル、6分間飛行
発射地点:東部の元山ウォンサン付近
落下地点:日本のEEZ内に落下
◆10回目(2017年6月8日)
時 間:午前
ミサイル:地対艦巡航ミサイルと推定される数発を発射
飛 距 離:約200キロ飛行した
発射地点:東部元山付近
落下地点:日本の排他的経済水域(EEZ)内への落下は確認されていない
◆11回目(2017年7月4日)
時 間:午前9時39分ごろ
ミサイル:北朝鮮は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射に初めて成功したと発表
飛 距 離:2500キロを大きく超える軌道に達し、約40分間、約900キロにわたって飛行
発射地点:西岸の亀城(クソン)付近
落下地点:日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと推定される。EEZへの落下は5度目
◆まとめ~日本の領土に落下する可能性は?
北朝鮮のミサイルはあまりにも頻繁に発射されるため、どこか日本も慣れてしまった感があります。
しかし、日本が無傷で済んでいるのは、あくまで実験段階だから。
実戦では、米軍と自衛隊が同居する横須賀、佐世保、岩国、三沢、厚木が狙われる可能性が十分にあります。
迎撃ミサイル『SM-3』の命中率は75%とされますが、これは訓練でミサイルが飛んでくることが分かっている上でのデータ。
それでも25%外しているのですから、実戦での命中率はもっと低いものとなるでしょう。
オトナの日本国民は、オオカミ少年のウソに騙されないように、正確な情報の把握と有効な対策が求められています。
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