2018年4月11日、新人警察官が先輩警官を銃殺するという、前代未聞の事件が発生しました。
犯人である警察官に、いったい何があったのでしょうか?
◆滋賀彦根・警察官銃殺事件
事件は4月11日の夜、滋賀県彦根市にある、滋賀県警彦根署・河瀬駅前交番で発生しました。
被害に遭ったのは41歳の男性巡査部長。
後頭部と背中を1発ずつ撃たれており、椅子に座ったまま机に突っ伏し、頭から血を流している状態で発見されました。
発見時、交番は施錠されており、彦根署の警察官がガラスを破って入りました。
巡査部長は病院に運ばれ、死亡が確認されています。
◆19歳の男性巡査
犯行に及んだのは、3月に配属されたばかりの19歳の男性巡査でした。
巡査と巡査部長は、共に3月26日から同交番勤務となり、巡査部長は巡査の教育係でした。
巡査は厳しく指導されたことに不満をもち、犯行に及んだと見られています。
巡査は、パトカーを運転する資格はまだ持っていませんでしたが、交番のパトカーを使って逃走。
交番から約4キロ離れた場所でパトカーを乗り捨て、さらに数百メートル離れた線路上で発見され、殺人の疑いで逮捕されました。
◆結婚はまだ?
男性巡査は高校卒業後、2017年4月に警察官として採用。
警察学校で学んだあと、交番に配属されたばかりでした。
年齢的に結婚は可能ですが、この経歴から見て、結婚はしていないでしょう。
◆実家の両親と同居?
19歳の男性巡査は、大津市立堅田中学校を卒業後、滋賀県立安曇川(あどがわ)高校へ進学。
実家は大津市内なのかもしれませんね。
高校時代は野球部に所属し、指導した教諭によると、
“後輩思いで、練習も休まず参加するまじめな子”
であったということです。
また、実家のマンションの住人がメディアの取材に、
“あいさつだけ。真面目そうな方でしたよおとなしそうな”
と答えていました。
ただし、独身警察官は独身寮で暮らすのが掟であるため、実家のマンションにはたまに帰る程度だったと思われます。
◆両親の説得に…
男性巡査は犯行後、パトカーを乗り捨て、滋賀県愛荘(あいしょう)町内を徒歩で逃走していました。
日付が変わり、12日午前1時20分ごろ、両親からかかってきた電話に応答しています。
“逃走をやめろ”
という両親の説得に応じたのでしょう。
約15分後には、抵抗することなく身柄を確保されています。
◆まとめ
19歳の男性巡査は、少年のころから警察官に憧れていたそうです。
2年前には警察学校のオープンキャンパスに参加し、
“交番で働き、市民の身近な存在になりたい”
と思いを語っていました。
高校時代の恩師は、
“大学に進学して野球を続けることを勧めたが、警察官一筋だった”
とも話しています。
巡査は警察官という職業に、どんな幻想を抱いていたのでしょうか?
そして現実と夢とのギャップから逃れるため、同僚に銃口を向けたというのでしょうか。
真実は、巡査の口から語られることになるでしょう。
犠牲となった巡査部長のご冥福をお祈り申し上げます。
◇編集後記
警察不祥事を告発する本を見つけました。
「不祥事続出警察」に告ぐ(小学館文庫)【電子書籍】[ 佐藤道夫 ]
筆者は、警察不祥事の正体を何と見ているのでしょうか?
そういえば、今回の事件の記者会見に登場した警務部長も「コレ」なのかもしれません。
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