2018年8月、山口県で2歳になったばかりの男児が行方不明となった事件は、3日ぶりに男児が保護される展開となりました。
発見したのは、大分県からのボランティア・尾畠春夫さん。
実はこの方、ただものではなかったのです。
【本人プロフィール】
名前:尾畠春夫(おばた・はるお)
年齢:78歳※2018年8月現在
職業:災害ボランティア
◆尾畠春夫さんの自宅は?
尾畠春夫さんは、大分県日出(ひじ)町の方です。
なぜ、山口県の周防大島にいたのかというと、
“理稀(よしき)くんを探しにきたんです。幼い子供の命を助けてあげたいと思って”
と事も無げに答えていました。
◆元々の職業は?
尾畠春夫さんは元々、鮮魚店に務めていました。
65歳で鮮魚店を辞めた尾畠さんは、
“残りの人生を社会にお返しさせてもらおうと思ってきた”
と、全国各地で車中泊しながら、ボランティア活動を行ってきたのだそうです。
メディアによっては、尾畠さんの職業は「元建設作業員」と紹介されることもあります。
◆2011年3月東日本大震災
尾畠春夫さんは、2011年の東日本大震災では、南三陸町で500日間も災害ボランティアに入っています。
震災から3年後、
“世間から被災地のことが次第に忘れられているのではないか”
と感じた尾畠さんは、本州一周を歩いて旅をするという行動に出ます。
白装束を身にまとい、リュックに掲げた旗には目立つように書かれた「東日本大震災の復興を願う旅」の文字。
奇抜なお遍路さんの格好をして歩く尾畠さんは、出会った人たちに
“被災地のことを忘れないで”
と訴えました。
◆2016年4月熊本地震
尾畠春夫さんは、2016年4月に発生した熊本地震の災害復興にも参加していました。
当時の様子はメディアにも取り上げられていて、
“ボランティアは自己責任であることを忘れないこと。鉄や釘でけがをすると破傷風になるので気をつけるように”
と声を張り上げる様子が紹介されています。
◆2016年12月佐伯女児行方不明事件
尾畠春夫さんは、2016年に大分県佐伯市で発生した2歳女児の行方不明事件の捜索にも参加しています。
この時、女児を発見したのは、同じくボランティアの29歳の男性でしたが、尾畠さんの知見も役だったことでしょう。
また、尾畠さんはこの時の経験から
“(子供は山を)下るということはないと思っていた。不思議なもんで、子どもっていうのは、上に上がるのが好きみたい”
という法則を発見します。
今回の周防大島の行方不明事件では、この経験が功を奏し、男児の発見に繋がっています。
◆2018年7月広島県豪雨災害
今回の周防大島の行方不明事件前、尾畠春夫さんは広島県でのボランティアを終え、一時帰宅していたところでした。
広島県は7月に豪雨災害に見舞われたばかりなので、その復興を支援していたのでしょう。
◆まとめ
記者に座右の銘を尋ねられた尾畠さんは
“朝は必ず来るよ”
と答えました。
無事発見された理稀ちゃんには
“人の痛み、悲しみのわかる人間になってくれたら”
と話しています。
理稀ちゃんは現在、物心つく前ではありますが、理稀ちゃんが大人になった時、尾畠さんの願いは必ず伝わっていることでしょう。
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