大坂なおみが泣いた…全米オープン表彰式のブーイングに思う

日記

2018年の全米オープンで、大坂なおみ選手が優勝したね。

日本人初となる四大大会優勝に、祝賀ムードが広がる一方、対戦相手・セリーナ選手の態度や表彰式のブーイングは影を落としている。

日本のメディアは、なぜブーイングを非難しないのだろうか?

◆全米オープン表彰式のブーイング

全米オープンの表彰式の様子は、ニュースでも取り上げられているし、合法かどうかはともかく、Youtubeにもたくさんアップされている。

しかし日本のニュース番組は、祝賀ムードに水を差したくないのか、ブーイングの様子をあまり取り上げない。

しかし、Youtubeには真実が映し出されていた。

ブーイングは思っていたより大音声(だいおんじょう)で、陰湿で、しつこく…しつこく続けられているのだ。

◆何に対するブーイングなのか?

全米オープンの観客は、何がそんなに不満だったのだろうか?

これについては、現地にいない日本人の私は想像するしかないのだが、概ね以下の3点が考えられる。

1.セリーナに優勝して欲しかった

対戦相手のセリーナ・ウィリアムズ選手は、4大大会通算女子シングルス最多タイ記録となる24勝目がかかっていた。

更には、2017年に女児を出産して、4大大会への復帰したと言う物語まで付いている。

セリーナファンならずとも、地元アメリカ出身のセリーナ選手に優勝してほしいと考えるのは当然だろう。

2.主審に対する不満

セリーナ選手は決勝で、自身の陣営からコーチングを受けたとしてコードバイオレーションを告げられている。

さらに激怒してラケットを破壊したため、ポイント・ペナルティーを受けた。

更には、主審のカルロス・ラモス氏に対し「うそつきの盗人」「謝って」と暴言を吐いたことから、ゲーム・ペナルティーを科されている。

自業自得のようにも思えるが、セリーナ選手は

“ペナルティーは性差別的だ”

として批判。

観客も同じように感じ、またはペナルティーが厳しすぎると感じた可能性はある。

3.アジア人の受賞に対する不満

全米オープンを日本人が制覇したのは史上初。

もっと言えば、四大大会をアジア人が制したのが、史上初らしい。

ハーフとは言え、日本人の大坂選手が伝統あるテニス大会の頂点に立つことに、欧米人は違和感を持つことだろう。

もちろん、欧米人は差別を否定するだろう。

しかし、差別感情が現実として存在することは、皮肉にもセリーナ自身が主張していることなのだ。

◆これが日本だったら?

実際には、上の3つの感情が複雑に混ざり合って、あのブーイングに繋がっているのだろう。

しかし、逆だったらどうだろう?

日本で伝統あるテニス大会が開催されているとして、錦織選手に大記録が掛かっていたら、日本中が錦織選手を応援するだろう。

しかし決勝で、納得いかない判定により、錦織選手が外国人選手に敗れてしまう。

表彰式で日本人は、しつこい大ブーイングを起こすだろうか?

答えは「否」である。

潔さを良しとする国民性もあるが、人種差別意識の違いが一番大きいような気がする。

そういう意味では、全米オープンのブーイングの主要因は「3.」だったということになるね。

◆まとめ

表彰式でブーイングをした全てのアメリカ人には、反省を促したい。

出来れば誰か、この記事を英訳して、ニューヨークタイムズに投稿してもらいたい。

だって、アメリカは現実として世界のリーダーであり、チャンスの国なのだから。

実力で勝利した人をリスペクトするのは、世界のリーダーとして当然の振る舞いだと思う。

同時に反省して欲しいのが日本のマスコミ。

日本政府に対しては大声で批判するのに、世界のリーダーの振る舞いに沈黙するようでは、権力の監視役とは言えない。

表現の自由とは、こういう時に発揮される権利なんじゃないかな?

◇編集後記

大坂なおみさんは「市販品」のラケットを使用している…ということに注目が集まっています。

日本人初のグランドスラム制覇を支えたラケットはこちら。

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大坂選手のものは、ラケットのグリップ部分に最初からレザーが巻いてある仕様になっています。

しかし、それ以外の部分は市販品と同じで、驚くほどリーズナブルです。

叩きつけられたセリーナ選手のラケットは、高価なのでしょうね(^_-)

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コメント

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