2019年8月10日に発生した、BMWによる常磐道あおり運転事件。
今回は、事件の経緯を時系列でまとめたいと思います。
◆7月21日（日）
犯人の男が、横浜市のドイツ製高級車ディーラーから、自分の車の修理にともなう代車を借り受けた。
BMWのX5というSUV車で、３日間の約束だった。
◆7月22日（月）
整備開始確認でディーラーが男に電話したが、連絡が取れなかった。
◆7月23日（火）
午前3時ごろ、静岡県清水IC付近でBMWのX5によるあおり運転が発生。
男性が運転する車に、とつぜん幅寄せしてきたBMWが、割り込んだり前に停車したりしたが、一瞬の隙をついてBMWから逃れた。
運転していたのは男で、助手席には女が乗っていたという。
午前6時半ごろには、愛知県岡崎東IC付近でも、BMWのX5によるあおり運転が発生した。
今度は他の男性が運転するトラックがBMWにあおられ「降りて来い」という合図が出されたが、
行くわけないやろ。お前の相手をしているほど暇じゃないんや。ええ年こいてあほちゃうか、ええ車乗ってあほちゃうか
と運転手は相手にせず、事なきを得た。
この２つのあおり運転におけるBMWのナンバーは完全に一致している。
この日は代車の返却期限だったが、ディーラーに返却されることはなく、男との連絡は途絶えた。
◆7月25日（木）
BMWの代車を貸していた男からディーラに対して、
この車が気に入った。購入を検討している。
仕事で大阪に来ている。8月3日には戻せる。
と連絡が入った。
愛知県警から「（SUVが）交通違反を犯している」と連絡があった。
◆8月3日（土）
男が自ら設定したBMWの返却期限。
「名古屋にいる」と連絡があったものの、クルマは返却されなかった。
◆8月5日（月）
男から「仕事で福井にいる」と電話があり、交通手段を聞くと「借りた車で来ている」と明かした。
警察から問い合わせがあったと伝えると「身に覚えがない」と驚いていた。
返却を強く求めると、容疑者は「13日午後3時に必ず伺う」と約束した。
◆8月10日（土）
午前6時26分ごろ、常磐道あおり運転事件が発生。
被害にあった男性が運転する車は、高速道路上に無理やり停車させられ、
お前が俺のことを邪魔したんだ
妨害したんだ
だから殺してやる
と恫喝を受けた。
その後、５発顔面を殴打された。
一連の様子は、BMWの助手席に乗っていた女がガラケーで撮影されていた。
被害者男性もドライブレコーダーで録画していたため、男性は警察に相談。
テレビ局にもこの映像を提供した。
◆8月11日（日）
午後６時半ごろ、「宮崎の代理です」と名乗る男２人と女１人が、SUV車を返却のためディーラーへ来店。
SUVを確認すると、後部ハッチとリアバンパーに傷があった。
ディーラー関係者は３人に対し「傷について説明してほしい」と話したが、女が携帯電話で話し始め、３人とも店に入らず別の車で立ち去った。
◆8月12日（月）
テレビ局が、常磐道あおり運転の映像を報道。
同じ車が静岡や愛知でも危険な運転をしていたという情報が、別々の人から寄せられた。
◆8月15日（木）
午後４時前、警察がディーラーから車を押収。
◆8月16日（金）
茨城県警は、犯人の顔写真を公開し、全国に指名手配した。
容疑は傷害罪。
深夜、大阪市内にある容疑者のマンションを茨城県警の捜査員が訪れる。
防刃チョッキを着用した数名の捜査員が対応したが、容疑者がマンションから出てくることはなかった。
◆まとめ
という訳で今回は、常磐道あおり運転事件の一連の流れを振り返ってきました。
犯人の逮捕は目前だと思われますが、他にも余罪がザクザク出てくるかもしれませんね。
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