新型コロナウイルスの感染拡大により、経済の停滞が進んでいます。
これに対し、政府・与党は1人あたり1万2000円以上の現金給付を検討していることが分かりました。
◆新型コロナウイルス対策の現金定額給付
新型コロナウイルスは健康被害もこわいですが、経済に対する影響も深刻です。
ディズニーランドもUSJも休園となり、春のセンバツ甲子園までなくなってしまいました。
レジャー向けのホテルや飲食店などは、閑古鳥が鳴いている状況。
おまけに学校は臨時休校となり、
という悪循環が続いています。
2020年3月17日、安倍晋三首相は自民党の岸田文雄政調会長と会談し、経済対策について協議しました。
首相の意向をうかがい、大筋の方向性では一致した
と説明。
自民党主導で、現金給付を実現したい考えのようです。
◆「いつ」「いくら」「誰に」「どうやって」支払われるか?
①いつ支払われるか?
政府・与党は、4月に策定する緊急経済対策に、現金給付を盛り込むようです。
ということは、支払われるのは早くとも4月以降になりそうですね。
リーマンショック後の2009年に実施された定額給付金のスケジュールを見てみましょう。
- 2008年10月30日 定額給付金を発表
- 2008年12月20日 総務省から各自治体に、定額給付金給付事業に関する通知が出される
- 2009年2月1日 支給基準日
- 2009年3月~5月 対象者へ申請書を発送
- 2009年4月~6月 順次振り込み
定額給付金が発表されてから、実際に支払われるまで 5~6か月かかっていますね。
同じスケジュールで考えると、今回の新型コロナ給付金が支払われるのは、2020年の夏~秋になりそうです。
②いくら支払われるか?
2009年の定額給付金では、1人あたり1万2000円の現金給付が実施されました。
18歳以下と65歳以上の方は、8,000円プラスの2万円でした。
今回の給付額について、政府高官は、
「リーマンショックの水準を超える規模が必要だ」
と述べています。
ということは、1万2000円を上回る金額となるのですね。
ただ、1万2000円でも総額2兆円かかったそうで、今回はいくらかかるのでしょうか?
③誰に支払われるか?
現金定額給付の対象はどうなるのでしょうか?
政府高官は、
みんなに配るのか、線引きをするのか
と語っています。
財務省幹部は、
今回は悪いところがはっきりしている。全国民に渡すと、本当に困っている人に役立てるほど渡すことができなくなる
と牽せい。
自民党からも、
現金を給付しなきゃいけない人はいるが、あくまで低所得者に限る
という意見が出ています。
2009年の定額給付金では、
- 住民基本台帳に記録されている者
- 外国人登録原票に登録されている者のうち、特別永住者、または「出入国管理及び難民認定法」に定める在留資格を有して在留する者
を対象(つまり、すべての人)としています。
④どうやって支払われるか?
政府・与党は、現金を給付するという直接的な家計支援を実施する方向です。
しかし、
貯金に回るのでは意味がない
として、地域振興券のような商品券を含めて議論されています。
2009年の定額給付金は、
でした。
インパクトがあるのは、やはり現金でしょうね。
◆まとめ
新型コロナウイルスの経済支援策としては、定額給付金のほかに、
- 個人向けの緊急小口資金の貸し付け
- 社員の有給休暇に対し勤務先に最大日額8330円を支給
- 仕事がなくなったフリーランスに日額4100円が支給
- 電気料金など公共料金や国税、社会保険料の支払い猶予
などに取り組む方針です。
ウイルスとともに、経済悪化も抑え込むことを願います。
by:くまねこ🐼
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