秀岳館高校『サッカー部コーチ暴行事件』の時系列【まとめ】暴行動画で発覚し謝罪動画で混乱

教師・学校に関する事件・事故

2022年4月、熊本県八代市にある秀岳館高校サッカー部で、コーチによる暴行事件が発覚しました。

今回は、暴行事件を時系列で確認し、暴行動画や謝罪動画の内容などをまとめていきます。

◆暴行事件の時系列

2022年4月20日(水)

20日夕方、サッカー部の寮内で、30代の男性コーチが、3年生の部員を殴打。[1]

20日夜、第三者からの連絡により、コーチの暴行動画が出回っている事実を学校側が把握した。

2022年4月21日(木)

21日朝、熊本県警が学校を訪れ、3人が事情聴取を受けた。[2]

暴行を撮影した動画が拡散し、メディアで報じられるようになる。

2022年4月22日(金)

22日夕方、サッカー部の公式SNSに、選手11人による謝罪動画を公開。

(動画の内容は、後半で紹介しています)

2022年4月23日(土)

23日午後、謝罪動画を削除。

削除理由について、

自分たちが伝えたいこと、保護者やサッカー部を応援してくださっている皆様に知ってほしいことを自分たちが発信することによって、聞いて欲しくて出した動画が結果的に学校や監督、コーチに対して迷惑がかかる形になってしまい、削除の運びとなりました

と、説明された。

また、23日に予定されていたリーグ戦3試合を延期にすることを公表した。

2022年4月25日(月)

①全校集会

学校は、学年ごとの集会を開いて、合計3時間にわたって、生徒約1000人に事情を説明した。

②スッキリに出演

また、段原一詞(だんばら・かずし)監督が日本テレビ系『スッキリ』に生出演。

サッカー部をめぐっての一連の騒動について謝罪し、

子供たちが進むためにはコーチたちの力も必要なんです

と目に涙を浮かべ、訴えた。

③不適切発言

一方で、段原監督が、暴力動画を拡散させた部員2人を加害者扱いして、強い口調で責める音声が、ツイッターに投稿された。

2022年4月26日(火)

①不適切発言を謝罪

学校は、ツイッターの音声について、同監督の不適切発言だったことを認めて、謝罪。

②コーチが辞表

また暴行をしたコーチが、すでに退職願を提出していたことが判明した。

ただし学校側は、警察が捜査中であるために、その扱いを保留している。

③別の暴行事件が発覚

2022年3月、入学・入部を控えてサッカー部の寮に入った県外出身の中学3年の男子生徒が、2年生部員(現3年生)から暴行を受けていたことが判明。

生徒の保護者は、暴行容疑で八代署に被害届を提出している。

2022年5月4日(水)

秀岳館高校で、臨時保護者説明会が行われた。

段原監督の今のご自身のご意思、考え、自分はどうしたいのか、続けたいのか辞めたいのか、どうされたいのかを聞きたい

と、進退を問う保護者の声に、段原一詞監督は、

私の勉強不足、そして秀岳館サッカーファミリーという言葉に甘えたことが全てでした。深くおわび申し上げます。すみませんでした。申し訳ありませんでした

と、進退については明言せず、泣きながら土下座し謝罪した。

2022年5月5日(木)

秀岳館高校が初の記者会見。

問題動画は、段原一詞監督が投稿を事前に把握した上で、

4人ではなくみんなで出た方がいい。こういうポイントで撮りなさい

と指示したことを明らかにした。

また、

悪いことをしているわけではないから、マスクはせずに名乗った方がいい

と撮り直しも指示。

サッカー部では過去2年以内に、

  • 部員に対する指導者の暴力が25件
  • うち問題コーチからの暴行は24件
  • 部員同士の暴力が13件
  • けが人は8人に上った

ということも明らかになった。

2022年5月10日(火)

秀岳館高校の校長であり、同校の設置者である学校法人八商学園の理事長も務める中川靜也氏が、 週刊文春 の取材に応じた内容が明らかになった。

段原監督は事実上、更迭しているが、教員としての責任を取らせることは難しいとのこと。

段原監督は、

解雇したら(不当解雇などの)裁判にかける

と、発言している。

2022年5月12日(木)

卒業生のOBらが、

何人も監督から暴行を受けていた

と新たに証言。

暴行の内容は、

  • ふがいない試合をしたなどの理由で、段原監督の指示で、3時間正座
  • ビクリでもすると、前蹴り
  • 立ったときにフラフラしていると殴られた
  • 顔を連発で殴られ、口内炎が30何個できた人もいた
  • 昼間 学校で会って挨拶しなかったら殴られた
  • ごみが落ちていて拾わなかったら、『何で拾わんのや』と言って殴れた

など。

2022年5月17日(火)

一連の問題を受け、段原一詞監督が責任を取って退職。

部員への暴行容疑で書類送検された男性コーチが、懲戒免職処分となったことが複数の関係者への取材で判明した。

◆暴行動画の内容

暴行動画の内容は、ニュース等で確認できます。

30代男性コーチが、力任せに生徒を暴行しているのが分かります。

◆謝罪動画の書き起こし

謝罪動画は現在、削除されているので、書き起こしでご紹介します。

キャプテン

こんにちは。秀岳館サッカー部キャプテンの〇〇です。

まずは今回の件でお騒がせしてしまい本当に申し訳ありません。

今、世間に広がっている情報の中には事実と異なる点があるのでお話させていただきます。

この動画を拡散してください。よろしくお願いします。

被害者

この件の当事者の〇〇です。本当のことを説明するために、みんなに協力してもらい、集まってもらいました。

まず、学校から帰り、寮の鍵がなかなか開かず、感情的になり、コーチを馬鹿にするような発言をしたのが今回の原因です。

また、SNS等で暴力は日常茶飯事だと書いてありましたが、それは違います。

部員A

秀岳館サッカー部〇〇です。

部員B

〇〇です。

今回の件で、動画を撮り、切り取ってSNSに拡散したのは僕たちです。

監督に相談することを考えていましたが、感情的になってしまいSNSに投稿してしまいました。

それにより事実と異なることがマスコミによって報道されてしまいました。

部員A

そのため自分たちの仲間たちが沢山の誹謗中傷にあっています。

正直、ここまで大きなことになるとは思っていませんでした。

たくさんの人に迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした。

キャプテン

今回の件で保護者の皆さま、特に1年生の保護者の皆さまにはご心配をおかけしました。本当に申し訳ございませんでした。

今、話したことが全ての事実になります。

ですが今、SNSなどでは毎日のように暴行が行われている等と、誹謗中傷を受け、それによりサッカー部は苦しんでいます。

また、必要以上に、報道陣の方々が集まってきていることで、不安や恐怖を抱えている生徒もいます。

これから僕たちサッカー部は、サッカーを通じて信頼回復に励んでいきます。

これから自分たちが成長し、未来を変えるために一致団結してサッカーに取り組む姿を見ていただければ幸いです。よろしくお願いします。

◆まとめ

今回は、秀岳館高校の暴行事件における時系列の経緯と暴行動画、謝罪動画などを確認してきました。

速く事件が収束し、生徒がサッカーに集中できることを願っています。

◇脚注

  1. 熊本日日新聞 2022年4月21日 男性コーチが生徒殴る動画 八代市の秀岳館高
  2. 日刊スポーツ 2022年4月22日 秀岳館高サッカー部で暴力疑い、3人事情聴取 「絶対にダメだと教職員には再三、指導してきた」

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