2022年10月29日、韓国・ソウルで雑踏事故が発生しました。
今回は、雑踏事故を時系列で確認し、事故原因や日本人の安否をまとめていきます。
◆ソウル雑踏事故の時系列
10月29日(土)午後10時15分ごろ
雑踏事故が発生したのは、韓国の首都ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)の路地です。
事故現場は、地下鉄のイテウォン駅を出てすぐの、飲食店とホテル(ハミルトンホテル イテウォン)に挟まれた狭い通りです。
通りは幅4メートルほどの細い坂道になっていて、長さは45メートル程度です。
現場には当時、ハロウィーンを前に仮装などをした大勢の若者が密集し、29日夜は、およそ10万人が訪れたと見られています。
そして29日午後10時15分ごろ、大勢の人が坂の上の方から次々と折り重なるように倒れていきました。
いわゆる群衆雪崩(人が密集したときに1人が倒れることで、周りが雪崩を打つように転倒してしまうこと)が発生したと見られています。
【大惨事の現場】ソウル梨泰院とは? 狭い路地で「群衆雪崩」か
— テレ朝news (@tv_asahi_news) October 30, 2022
発生から1時間で消防には、
十数人が下敷きになっている
などの通報がおよそ80件寄せられたといいます。
10月30日(日)未明
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、30日未明に現場を視察し、
本当にひどい事故で、起きてはならない悲劇だ。亡くなった方のご冥福を祈るとともに、けがをした方が早く回復するよう祈る
と述べました。
10月30日(日)午前10時30分
この時点で、日本人の被害情報は確認されていません。
10月30日(日)午前
現地の消防は、事故の原因について「調査中だ」と説明していて、今後、警察とともに詳しく調べることにしています。
10月30日(日)午後0時35分
岸田文雄(きしだ・ふみお)総理大臣は、自らのツイッターに、
大きな衝撃を受け、深い悲しみを覚えております
と投稿しました。
ソウル・梨泰院で発生した大変痛ましい事故により、未来ある若者をはじめとする多くの尊い命が失われたことに、大きな衝撃を受け、深い悲しみを覚えております。犠牲になられた方々及び御遺族に対し心からの哀悼の意を表すとともに、負傷された方々の一日も早い快復をお祈りいたします。
— 岸田文雄 (@kishida230) October 30, 2022
10月30日(日)午後
ソウルの雑踏事故に関連し、日本人2人が死亡したことが分かりました。
10代と20代の女性だと見られています。
日本人2人の死亡が確認されたことを受けて、外務省は、安藤領事局長をトップとする対策室を設置しました。
10月30日(日)夕方
犠牲者のうち1人は、根室市の冨川芽生(とみかわ・めい)さん(26歳)であることが判明。
指紋が一致して確認されました。
父親は根室市議会議員をつとめる、冨川歩(とみかわ・あゆむ)さんです。
もう一人は19歳女性で、コヅチアンさんです。
◆まとめ
今回は、ソウルの雑踏事故における時系列の経緯と事故原因、日本人の安否を確認してきました。
少しでも多くの命が助かることを願っています。
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