2018年6月18日、大阪で震度6弱の地震が発生しました。
今回は、地震で犠牲になった女の子のお話です。
◆大阪地震発生
今回の地震は6月18日の午前7時58分ごろに発生しました。
震源は大阪府北部で、高槻市、枚方市、茨木市、箕面市で震度6弱の揺れを観測。
近畿地方の広い範囲で震度5強や5弱の揺れを観測しています。
震源の深さは13キロ、マグニチュードは6.1で、津波は発生していません。
◆9歳女児はブロック塀に挟まれて…
今回の事件で、小学校4年生の女の子(9歳)が犠牲となっています。
女の子は、大阪・高槻市の寿栄(じゅえい)小学校に通学している途中で地震に遭いました。
そして、小学校のプールの周りにあるブロック塀が道路側に倒れ、女の子に直撃したのです。
女の子は倒れたブロック塀と道路の間に挟まれ、死亡しました。
近所に住む男性は、
“ランドセルが塀から出ているのが見えた。かわいそうで仕方がない”
と話しています。
◆9歳女児の家族
犠牲者の9歳女児には、小学1年生の弟がいました。
普段は弟と登校していましたが、この日は「あいさつ当番」だったため、女児は1人で登校しています。
弟が一緒じゃなくて不幸中の幸いだったというべきか…しかし当番でなければ、女児の登校時間は違ったと思われます。
姉弟のお父さん、お母さんは、年齢的に30代から40代くらいの年齢でしょう。
お父さんは仕事に出かけ、お母さんは子供を見送った後に地震が発生。
“大丈夫だったかな?”
と心配はしても、まさか小学校のブロック塀が娘の命を奪うとは、夢にも思えなかったに違いありません。
◆高槻・寿栄小学校のプールのブロック塀
最近はプールの壁は軽いアルミのもので整備されますが、古いものはそうではありません。
寿栄小学校は名前の通り歴史があり、1974年4月1日に開校。
5年前には40周年事業として、壁面に絵を描くプロジェクトが完成しました。
今回、倒壊した壁を見ると、カラフルな絵が描かれていることが分かります。
子供達の夢を描いた小学校の壁面は、悲しい事故の舞台となってしまいました。
◆まとめ
事故が起きた後で、原因を責めることは誰にでも出来ることです。
しかし、今回の事故は、寿栄小学校を、高槻市を、文科省を責めずにはいられません。
古いブロック塀の危険は以前から指摘されており、最近の熊本地震でもブロック塀の下敷きになって、多数の命が失われています。
ブロック塀を一気に取り替えることは困難だと思いますが、小学校の塀くらいは出来たはずです。
日本は世界第3位の経済大国。
それくらいの予算がなかったとは言わせません。
せめて、早急に全国の小学校の設備を見直すことが、せめてもの慰めとなるのではないでしょうか。
亡くなられた女の子のご冥福をお祈り申し上げます。
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