2019年7月7日、東京都荒川区の和菓子店で、娘が死亡し、父親も遺体で発見される事件がありました。
父親と娘にいったい何があったのでしょうか?
◆東京荒川の和菓子店『菓匠木津屋』
事件が発覚したのは、7月7日午前0時50分ごろ。
場所は、東京都荒川区東尾久4丁目にある和菓子店『菓匠木津屋』です。
和菓子店は荒川区本町通りにあり、今から約15年ほど前に開業しました。
店は賃貸で、店内にはお花を飾らなかったりとぜいたくはせず、質素だったということです。
この場所はお店だけで、家族は徒歩約10分ほどのマンションに暮らしていました。
家族構成は、父親、母親、娘、息子の4人暮らしでした。
◆娘が遺体で発見
この事件で犠牲となったのは、大学1年生で18歳になる娘でした。
娘は、和菓子店の業務用冷蔵庫(奥行き73cm、横140cm、高さ85cm)の中で、ヒザを抱えるような姿勢で発見されています。
目立った切り傷や刺し傷はなく、首に絞められたような痕があり、その場で死亡が確認されました。
娘はおとなしいタイプで、クラシックバレエに通っていました。
家族を知る60代男性は
娘さんはかわいくて、ちゃんとあいさつするようないい子だった
と話しています。
◆息子が通報
この事件の発端は、7月6日午後6時35分ごろに寄せられた、110番通報でした。
通報者は、中学生の息子で、
父が自殺しようとしている
という内容でした。
通報後に父親から自宅に電話があり、
「手首を切って死ぬ。川に沈んで死ぬ」「娘を店で切った」
と話したということです。
◆父親は自殺…
事件発覚から約4時間後の、7日午前4時45分ごろ。
父親は、さいたま市岩槻区の河川敷で、首をつって亡くなっていました。
近くには普段使っていたオートバイがとめてありました。
父親の年齢は43歳で、口数が少なく、穏やかな人だったといいます。
平日は朝から晩まで、休日も店に来ることがあり、真面目によく働いていました。
娘と息子が小さい時は、店から一緒に自宅に帰ったり、子供たちと一緒に保護猫を引き取ったりして、子煩悩な人という人物評です。
よく和菓子店を訪れるという70代の女性は、事件があった6日午前にもあんみつなどを購入。
店主である父親に、
『雨だから気をつけて』
と声をかけられていました。
この時、父親に、特段変わった様子はなかったということです。
◆母親
和菓子店は父親と母親で切り盛りしていたということです。
事件の直前である6日午後4時半ごろ、父親は母親に
「仕事が終わった」
と連絡していました。
直後、父親と娘の間に、いったい何があったのでしょうか?
◆まとめ
この事件を読み解くうえで、3つの疑問点が生じてきます。
- 娘はなぜ冷蔵庫に入れられていたのでしょうか?犯行後に自らも死を選んだ父親が、娘の遺体を隠す必要があったのでしょうか?
- 事件の背景に、父親の借金があったとも言われています。しかし、借金と娘の死に何の関係があるのでしょうか?
- 父親は「娘を切った」と言っていましたが、娘の遺体には切り傷はありませんでした。なぜ父親は「娘を切った」と話したのでしょうか?
真実を知るには、もう少し捜査の進展を待つ必要があります。
亡くなられた家族のご冥福をお祈り申し上げます。
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