2019年7月18日、アニメ制作会社『京都アニメーション』で放火事件が発生し、多数の方が亡くなりました。
犯人のねらいは…事件の背景は何だったのでしょうか?
◆京都アニメーション放火事件
事件が発生したのは、2019年7月18日午前10時半すぎ。
場所は、京都府京都市伏見区桃山町因幡15-1にある『京都アニメーション』の第1スタジオです。
建物1階の受付にいた人によると、男がいきなり玄関から入って来て、バケツで液体をまいて火をつけたそうです。
液体はガソリンと見られ、爆発的な火災となり、現時点(7月18日21時30分)で33人が犠牲となりました。
◆41歳犯人の嫁や子供や実家
現時点(7月18日21時30分)で犯人について分かっていることをまとめました。
- 男性
- 年齢は41歳
- 2012年に茨城県内で包丁を持ってコンビニ強盗
- 現在は関東地方の民間の更生保護施設に入寮
実家の有無や嫁・子供といった情報は分かりません。
しかし、更生保護施設とは、
刑務所から出所した後、さまざまな事情で帰る場所がない人が希望すると、自立できるまでの半年間、入寮できる施設
とされています。
実家がしっかりしていたり、嫁・子供がいれば、普通は実家や自宅に帰るでしょう。
犯人の男には、実家はなく、自宅で帰りを待つ嫁や子供もいなさそうです。
◆被害者の家族
京都府木津川市に住む22歳の女性は、妹が『京都アニメーション』の第1スタジオで働いていました。
事件を聞いた女性は、
「妹にLINEを送っても既読にならないし、電話もつながらない」
と、一緒に駆け付けた母親とともに不安そうな表情を浮かべていました。
女性が『京都アニメーション』の本社に問い合わせても
「わからない。負傷者のリストには入っていない」
と、混乱している様子。
女性は
「無事でいてほしい。妹はやりがいを持ってアニメ制作に当たっていた。犯人には怒りしか感じない」
と、憤りを隠しませんでした。
◆放火犯人の罪と罰
犯人の男は、現に人がいる建物に放火し、多数の犠牲者を出しています。
刑法第108条は、
放火して、現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物、汽車、電車、艦船又は鉱坑を焼損する罪
を現住建造物等放火罪と規定し、法定刑は死刑又は無期若しくは5年以上の懲役です。
今回の事件と類似する事件としては、2008年に発生した『大阪個室ビデオ店放火事件』が挙げられます。
この事件の犯人は、個室ビデオ店のティッシュペーパーに火を付けて放火し、結果として16人が死亡しました。
犯人は2014年3月6日に、死刑が確定しています。
◆まとめ
犯人の男は「死ね」と叫びながら液体をまいていました。
警察官に身柄を確保されたときは「パクりやがって!」と恨みを口にしたということです。
また、『京都アニメーション』には、数年前から脅迫メールが届いていました。
犯人は同社に強い恨みがあったのでしょう。
ただ、恨みを持った背景を読み解くには、もう少し時間が掛かりそうです。
犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
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https://kagerou-kazoku.com/past-arson-case
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