2019年9月23日、茨城県境町で5人家族が殺傷される事件が発生しました。
この家族にいったい何があったのでしょうか?
◆一家殺傷事件の日時
一家殺傷事件が発生したのは、2019年9月23日の月曜日で秋分の日、3連休の最終日の出来事でした。
9月23日午前0時半すぎに「助けて」などと女性の声で110番通報されたことで、事件が発覚しています。
警察が駆けつけたところ、家の中で男女2人が首から血を流して死亡しているのが見つかりました。
◆現場は茨城県境町の民家
一家殺傷事件の現場は、茨城県猿島郡(さしまぐん)境町(さかいまち)若林の民家です。
境町は人口24,000人余りで、子育て日本一を目指している自治体です。
一家殺傷事件の現場は、茨城県と千葉県の県境に近く、住宅や畑などが点在する地域です。
◆殺害された父親と母親
殺傷事件が発生した一家は5人家族。
このうち、父親と母親が犠牲となっています。
通報を受けて警察官が駆け付けた時、2人は2階の部屋の布団の上ですでに死亡していました。
2人とも首や顔には切り傷があったということです。
①父親
犠牲となった父親は48歳で、職業は会社員。
以前は実家のクリーニング店を営んでいましたが、約10年前にこの家に引っ越したことを機に、会社勤めをするようになりました。
近所の集まりなどにはあまり参加しませんでしたが、腰の低い温厚な人でした。
父親が子供に野球を教える姿が、近所の人の印象に残っていました。
②母親
犠牲となった母親は50歳で、職業はパート従業員。
郵便局に勤めていたそうです。
母親はもともと事件が起きた家で育ちましたが、結婚して地元を離れていました。
十数年前、親族の死をきっかけに、父親とともに家に戻ってきたといいます。
警察に通報したのは、母親で、2階の寝室に置いてあった固定電話の子機から掛けられていました。
通報時に名前を聞かれた母親はパニックになっていて、自分の名前もはっきり言えないほど切迫した状況でした。
◆3人の子供…長女 長男 次女
事件があった家には、
長女:大学3年生(21歳)
長男:中学1年生(13歳)
次女:小学6年生(11歳)
の3人の子供も在宅していました。
①長女
3人の子供のうち、1階で寝ていた大学生の長女だけはケガがなく、
物音で気付いた
と、警察に話しています。
長女はおとなしいタイプで、地元の高校を卒業して、県外の大学まで車と電車を乗り継いで通っています。
最近は彼氏ができたようで、近所で姿を見かけられていました。
②長男
2階の子供部屋で寝ていた長男は、足を刺されるなどのケガをしています。
「1人に襲われた」と話しており、暗くて犯人の顔は見えなかったと説明しています。
長男は野球が好きで、野球チームにも入っていました。
③次女
次女も事件当時2段ベッドで寝ており、ケガを負っています。
次女は病院に運ばれる際、
催涙スプレーのようなものをかけられて腕が痛い
と、救急隊員に話していました。
◆まとめ
犯行現場となった住宅は、施錠されていない場所が複数ありました。
警察は、
何者かが侵入して家族を襲った
と見て、殺人などの疑いで詳しい状況を調べています。
茨城県では約1カ月前の8月24日にも、高齢の夫婦が死傷する殺人事件がありました。
この時の犯人は、茨城県八千代町に住むベトナム国籍の農業実習生でしたが、今回はどんな犯人像が浮かびあがるのでしょうか。
犠牲となられたご夫婦のご冥福をお祈り申し上げます。
◇編集後記
殺人事件はなぜ起こるのでしょうか?
そしてなぜ、無くならないのでしょうか?
この疑問に、漫画というステージで答えようとした作品がこちらです。
池田小児童殺傷事件など、9つの事件を取材して、それぞれの犯人の正体に迫ります。
漫画本としてのクオリティも高いため、読み物としても十分楽しめますが、すべてが実話という点が恐ろしいところです。
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