2019年11月6日、1歳の子供をエアガンで虐待したとして、父親と母親が逮捕されました。
今回は、このような事件が起きた『家族』が、どのような家庭であったのかを考えていきたいと思います。
◆父親の職業は?
この事件は、福岡県田川市伊加利(いかり)にある県営団地の一室で起きました。
父親の年齢は24歳で、自身もこの県営団地で育ちましたが、子供のころに両親が離婚。
その後は実父と暮らしていましたが、数年前に実父は病死しています。
父親は、北九州市にある九州共立大学を出て、職業は土木関係の自営業を営んでいました。
今回の父親の逮捕容疑は、傷害罪。
三男に向けてエアガンを数十発発射し、全治3週間のケガをさせた疑いが持たれています。
しかし、
エアガンで撃ったことはない。長男が撃った
と、長男に責任を転嫁して、容疑を否認しています。
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亡くなったのはエアガンを幾度も撃たれた三男だけではなく、過去に次男も病死から児童虐待を日常的に繰り返していたことが分かる。子供がほしくて四人生まれたのではなく、避妊しない結果で産んだだけ。容疑者は犬猫以下だ— 北枕 (@KI_TA_MA_KU_RA) November 7, 2019
◆母親の年齢は?
母親の年齢も24歳。
なんと母親も、三男にエアガンを撃った疑いで逮捕されています。
事件が発覚したのは2018年12月1日。
母親が、
就寝中の息子が息をしていない
と119番通報したのがきっかけだでした。
福岡・田川市で2018年11月、当時1歳の三男をエアガンで数十発撃ち、けがをさせた疑いで、常慶 雅則(じょうけい まさのり)、常慶 藍両容疑者が逮捕されました。
この記事では事件の詳細や容疑者についてまとめていきます。#エアガン #死亡 #1歳児 #息子 #両親https://t.co/FSTs0xxgqD
— Endia@NEWSマガジン (@Endia_net) November 6, 2019
同じ団地に住む女性は2年前、1人で買い物から帰って来た母親に「子供は?」と尋ねたことがあります。
母親は「家で寝ている」と答えたので、
いない間に亡くなることもあるから一人にしたらいかん
と注意したということです。
その後、この母親は2人の子供を失うこととなります。
母親の自覚なんて、最初から持ち合わせていなかったのでしょう。
◆長男も虐待
父親に罪をなすりつけられた長男は、事件当時3歳。
押収されたエアガンはライフル式で、とても3歳の子供が扱える代物ではありませんでした。
2018年1月には、田川市の児童相談所に
長男の顔が腫れている
という通報が寄せられていました。
この時、父親と母親は、
走り回っていてぶつけた
と説明したため、児童相談所は虐待ではないと判断しています。
結果として、児相の判断は間違っていたことになりますが、現在の組織とスタッフで、この事件に対応するのは難しかったでしょう。
児童相談所の仕組みは、解体的にやり直さなければ、子供の虐待は防げないのだと思います。
◆次男は病死
この家族には次男もいましたが、2016年に病死したとされています。
乳幼児突然死症候群(SIDS)のようですね。
しかし今となっては、誰も「病死」とは考えていないでしょう。
◆三男は肺炎で死亡
母親の通報で駆けつけた救急隊員が目にしたのは、三男の体に残る複数の傷痕でした。
丸いあざのような傷跡は、顔を含めて全身数十か所に及んでいたことから、消防は警察に通報。
三男は病院で死亡が確認されましたが、死因は肺炎でした。
三男の体格は、同じ年代(当時1歳)の平均よりも小さかったということです。
◆長女
この家族には、長女もいます。
事件当時は生後3ヶ月の乳児だったので、2018年8月くらいに生まれたのでしょう。
2018年5月、母親は長女を妊娠していたにも関わらず、妊婦検診を受けていなかったため、児童相談所に呼び出されています。
◆次女
この家族には、次女もいます。
次女は、三男の事件後の2019年7月に生まれています。
◆まとめ
この家族は、周囲から見ても、
暗い…明るい家庭じゃない
という家族で、虐待を疑う通報も数件寄せられていました。
にも関わらず、私たちの社会はまたしても、幼い子供の命を救うことができませんでした。
虐待を作り出す社会の改革は、もう待ったなしの状態です。
◇編集後記
虐待された子供が成長したら、親子関係はどうなっていくのでしょうか?
実例として、紹介されている本がこちらです。
重いテーマですが、自分語りのコミックエッセイなので、暗くなり過ぎずに読むことができます。
このような思いをする方が、いなくなるような社会を目指さなければなりません。
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